loveharassment_29 ページ29
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廉「早よ降りろって!!襲うぞ?」
怒鳴るような廉くんの声に慌てて離れる。
彼は怠そうに立ち上がったのだが、、
『ねぇ、もしかして足痛めた?』
左足を地につけず、、少しぎこちない感じがしたのだ。
廉「は?なわけあるかッ」
そのまま来た道を帰ろうとした廉くんだったけど
廉「いッ・・、」
左足に体重がかかると苦しそうに足を抑えはじめた。
ヤバいって・・私、ガチめに怪我をさせてしまったかもしれない。
『ねぇマジでほんっとごめんッ』
彼の腕を肩に回して歩けるように支えてあげる。
そのまま保健室に向かうことにした。
だけど、うんともすんとも言わない廉くん、、
『ねぇ返事くらいしてよッ文句でも愚痴でも良いからさっ!!』
そうやって挑発したはずが、
廉「お前は?」
『へっ?』
予想なんてしてない言葉が飛んできて、私の頭の中は一瞬にして真っ白になる。
廉「やからお前は怪我してへんか?って聞いてんねん」
なんで心配してるのに怒られないといけないのか、、不器用な彼が見え隠れした。
『してないよっ・・ありがと』
また不機嫌になるのかな?って・・
近くにあると分かっていて、その綺麗な顔を自分の目で確かめたのだが
廉「おん、ならええねん、」
ずっと下ばっか見てて、素っ気ない感じなのに割と気に掛けてくれる、。
そういう優しさが何なのか、、
それがよく分からなくて私を最大に悩ますのだ。
−−−−ガラガラっ、。
『失礼します、』
保健室の引き戸を開けたはいいけど
「・・・・・・」
誰もいない、。
とりあえず廉くんをベッドに腰掛けさせて真剣に考える。
『ねぇそれ捻挫だよね?』
廉「いや見たらわかるやろ」
本人に聞こうかな、と、
でも大していい答えが返ってくるわけではない。
棚の中を漁って氷のうを手に取った。
すぐさま氷を入れて彼の足首に当てる。
廉「冷たッ」
『これくらい我慢してよ』
廉「なんでお前に手当てされなアカンねんッ」
まぁ、確かにそうなんだけど、そこまで言われるとカチンとくるものがある。
『だったら肩貸してあげないから一人で帰ってよ』
廉「は!?それはちゃうやろッ」
さて、何が違うんだか・・
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れんれん大好き小学6年生 - やばかったです。きゅんきゅんしました。心臓やばかったです。 (2019年1月13日 0時) (レス) id: 5a9046b055 (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - 面白かったです!題名とストーリーがとても合っていて…(*´`)次作も楽しみにしてます! (2018年10月9日 19時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 完結おめでとうございます。拗らせ過ぎてる廉くん可愛かった…私にも小中学の時にこうゆう男子がいて…好きとは言われてないけど、今思うと私の事好きだったのか?なぁんて思い出したり笑 面白かったです。 (2018年10月9日 3時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 私、むへさんの小説が大好きです!特に廉くんが好きなので、ラブハラは嬉しすぎます!これからも頑張ってください! (2018年9月5日 20時) (レス) id: 9bfda2b59c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年9月4日 12時