rainyboy_41 ページ41
･
『あのねっ、明日岸先輩が蕎麦奢ってくれるって！！』
最初に比べたらすごい進歩だと思う。
だけど、それが全部自分の頑張りから来てるのか、と言うとそうではなくて･･･
廉「偶然の事で浮かれすぎやから」
廉の冷めた言葉に少し納得さえしてしまう。
それもこれも、部活が一緒だから･･という偶然が生んだもの。
手を繋がれたのも、マスコットをプレゼントしてくれたのも、、
マネージャーだから、という理由に他ならない。
必然的に起きた事なんて、何一つとしてなかったのだ、。
嬉しいような、悲しいような。
そんな痒いもどかしさが残っているのは、岸先輩の気持ちが分からないからだろう。
直接、全ての意味を聞けたら、こんなにモヤモヤ悩まずに済んだかもしれないけれど、、
でもそれと同じくらいに、
期待してない答えが返ってくるのが怖いのだ。
合宿の疲れが出ているのか、口数を減らしたままの廉はそのまま家の中へと入っていった。
でも、まぁ、休めば元に戻るだろう、と。
廉の表面しか見ていなかった私は、知らぬ間に一番身近にいた彼を傷付けていたのかもしれない。
なぜそう思うのかって、、
それは、もう少し夜に差し掛かった時のこと。
お風呂に行ってしまった廉は隣の部屋にはいない。
廉に借りていたゲームソフトを返そうと、私は一人で窓際を跨った。
机の上にでも置いとこう、と。
エナメルバッグが乱暴に置かれたその隣に手を落としたのだが
『･･えッ、』
エナメルバッグの中身がチラッと見えて、
私の手は、止まってしまった。
いや、止まったのは手だけではない。
思考も停止したまま、ただただ時が進むだけ。
全然、読み込めなかった。
私の目に入ったもの、、それは、合宿で無くしたはずのマスコットだった。
なんで、廉が持っているのか･･ッ。
私がこのマスコットを鞄に付けていたのは、少なくとも廉は絶対に知っていた。
それは彼がいる前で付けたからだ。
だったら、拾ったならば、、
すぐに気付いて渡してくれたはず、。
でも、ここに入ったままだという事は･･･
−−−−ガチャッ。
ドアの開いた音と共に、私は廉を疑った。
『れんッ、･･これ、どういう事ッ、？』
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ｻｸﾗ - 好きです！まじで！おもしろすぎです！！ (2020年3月28日 22時) (
レス) id: 2c4e782039 (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - 終わっちゃった、、好きです！このお話！続編希望です！岸くんと付き合った後のお話で、、岸くんと付き合ったはずなのに廉との関係も今まで通りでそれに岸くんが妬いちゃう的なやつ！！ (2018年9月15日 3時) (レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - この作品とても感動しました、！岸くんピュアすぎるし、、本当に大好きな作品です！！もしよければ、続編出してほしいです。試合のことや岸くんと付き合い出してからのことなどもっと知りたいです！ (2018年9月13日 3時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!むへさんのTwitterもインスタも占ツクも全部読んでます!!今回の作品は岸くんがピュアすぎて(泣)私、廉担なんですけどリア恋なら岸くんがいい！なんて思ってしまいました笑でも、廉くんも好きなので新作も読ませていただきます!!頑張ってください！！ (2018年9月5日 20時) (レス) id: 4d99011ff8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ感動しましたぁぁぁぁあ（泣）新作も読みますっ！！お気に入り作者ポチッと押しました！これからも頑張ってください！ (2018年9月5日 1時) (レス) id: d9e61be587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年8月14日 23時
