rainyboy_14 ページ14
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なんだか急な孤独感に襲われた。
『もう、最悪･･っ』
私はそれに背を向けて廉の待つ校庭へと足を進めた。
その場から逃げるように足を早くする。
聞きたくない、知りたくない･･そう思って耳を塞いでいてもやっぱり聞こえてしまう2人の会話。
遠くなっても声が通るからか、仲良さげな声が私を最後まで襲ってきた。
それはどうやっても頭の中から消えない。
何度も何度も追い払っても私の記憶にしつこくこびり付いていた。
岸先輩は、私には何も言ってくれなかった。
なのに、元カノにはあんな簡単にも頼っちゃうんだ、って･･
それは私が後輩だから、年下だから頼りないと思われているのか、。
それとも、単に " 元カノ " が優位だからなのか。
どちらにしてもそれは何も慰めにならなくて･･
なんならできた傷がどんどん大きくなっていく感覚。
校門で待っている廉のシルエットに少し足が重くなる。
こんな顔、廉が見たら呆れて笑うのかな、。
鏡で確認しなくたって、重く引きつった自分の顔が最悪なのはよく分かっていた。
だから、廉に小馬鹿にされるのが嫌で･･
廉「お前遅いわっ！！」
『････』
下を向いたまま、廉の横を通り過ぎた。
もちろん無視された事にビックリしている廉。
廉「おい、怒っとんの？」
前を進む私のところまで小走りで追いつくと、隣をキープしたまま。
その高い背を曲げて、下に俯く私の顔を伺ってきた。
廉「なぁ無視すんなって！！」
『してないよ、』
廉「してるやんかッ！、！！」
ギュッと制服のブレザーを掴まれて、歩いていた足が止まってしまった。
それが私のストッパーを外してしまって･･
堪えて、我慢していたものが一気に込み上げてきた。
廉「はッ？ちょッなんで、泣いとんのッ」
ボロボロ止まる気配のない涙、。
滅多に泣かない私が外でこんな派手に顔を崩している。
昔から私を知っている廉からしたらそれは一大事なのだろう。
廉「なぁ、ちょっと泣きやめって！！」
廉は上に羽織ったジャージを腕まくりしていたのに、それの袖口をグイッと下に伸ばして私の涙を拭いとった。
でもいくら拭いても流れる涙に、荒くゴシゴシされるから頬がとても痛くて、。
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ｻｸﾗ - 好きです！まじで！おもしろすぎです！！ (2020年3月28日 22時) (
レス) id: 2c4e782039 (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - 終わっちゃった、、好きです！このお話！続編希望です！岸くんと付き合った後のお話で、、岸くんと付き合ったはずなのに廉との関係も今まで通りでそれに岸くんが妬いちゃう的なやつ！！ (2018年9月15日 3時) (レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - この作品とても感動しました、！岸くんピュアすぎるし、、本当に大好きな作品です！！もしよければ、続編出してほしいです。試合のことや岸くんと付き合い出してからのことなどもっと知りたいです！ (2018年9月13日 3時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!むへさんのTwitterもインスタも占ツクも全部読んでます!!今回の作品は岸くんがピュアすぎて(泣)私、廉担なんですけどリア恋なら岸くんがいい！なんて思ってしまいました笑でも、廉くんも好きなので新作も読ませていただきます!!頑張ってください！！ (2018年9月5日 20時) (レス) id: 4d99011ff8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ感動しましたぁぁぁぁあ（泣）新作も読みますっ！！お気に入り作者ポチッと押しました！これからも頑張ってください！ (2018年9月5日 1時) (レス) id: d9e61be587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年8月14日 23時
