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駿「れんくーんっ！！」
私たちを目掛けて駆け寄ってきたのは、これまた廉のように華奢な男の子、。
パジャマ姿に点滴をしていて、その姿は昔の廉にどうしても重なる。
廉「めっちゃ久しぶりやんな？少し背伸びたかっ」
しゃがんで目線を合わせると、自分よりも遥かに小さいその男の子の頭を撫でる。
廉はどこか嬉しそうだった。
駿「うんっ！あのねっ散歩だったら外でていいって！！」
廉「ほんまに？やったやん！！」
彼たちの会話を聞いてると、何もかも知りつくしたかのように静かに胸がカーッと熱くなる。
駿くんの病室にいくと必ずいつも置いてあるのはサッカーボール、。
駿「ねぇ廉くんっ」
廉「ん？なに？」
駿「今度の手術でよくなったら一緒にサッカーしようねっ！！」
廉「当たり前やんっ！！約束な？」
指切りをする2人はどこからどう見ても兄弟みたい。
何が辛いって、駿くんは廉と全く同じ種類の心臓病ってこと･･･
彼たちは私の持病とは少し勝手が違うのだ。
駿くんも廉も、薬を飲んで安静に生活してればいいものじゃない。
ドナーが見つからないと心臓はどんどん弱くなっていく。
それを知ってるからこそ、廉は駿くんに優しくするのだろう。
彼もまた廉のようにサッカーをすることが大好きで･･
一日でも早く自分が元気になることを心から祈ってる。
何も悪くないのに、神様というのは時に残酷だ、。
どうしてこんなに小さい体に、そんな辛いものを背負わさなくてはならないのだろう･･
駿くんを見つめそう思っていると･･
駿「ねぇねぇっAちゃんっ！！」
急に名前を呼ばれるもんだから反応が鈍る。
『あっ私？、なに？』
小さな手で手招きをされ、わたしは駿くんに近寄りしゃがみ込んだ。
すると廉にも聞こえないような小さな声で
駿「廉くんにまだ告白されてないのっ？」
そんな事を聞いてきたのだ。
あまりにもぶっ飛んだ質問に言葉をなくす。
純粋無垢に見えてとてもおマセさんなのだ。
『えっ･･あ、えと･･駿くんッ？』
すると駿くんはイタズラっぽい笑顔を浮かべた。
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しおり(プロフ) - むへさん。数ヶ月ぶりに読み返しました。相変わらず涙が止まらなかったです。 (2020年7月23日 11時) (
レス) id: 44c0badaad (このIDを非表示/違反報告)
rnrn20(プロフ) - 最初から最後まで号泣しました。最高の作品ありがとうございます！！ (2019年2月17日 22時) (レス) id: e66b1301c0 (このIDを非表示/違反報告)
みなる(プロフ) - Instagramから飛んできて最初に読んだ小説がこの話で言葉の選び方とかがすごく繊細でとっても感動して読むたびに涙が止まらなかったです！これからも頑張ってください！！ (2019年2月17日 3時) (レス) id: e9f4ded0ca (このIDを非表示/違反報告)
あゆみん(プロフ) - 初めて、小説で泣きました！！！ほんとに感動しました！これからも頑張ってください！ (2019年1月19日 1時) (レス) id: 6942929434 (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - すごく感動しました！muheさんの作品本当に大好きです！！まだ見てない作品もこれから全て見ていこうと思います！ (2018年9月13日 9時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年6月22日 17時
