茅野さくらの双子の妹は、姉妹共々“人質”にとられたようです。【3-A組 今から皆さんは、人質です】

▼39話▲ ページ41

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薬を飲んだ後、朝から気分が悪い気持ちを抑えこみながら渋々教室に戻ると、柊先生がタイミング良く教室に入ってきた。

柊「はい！きりーつ！！はい、起立だよ！！はい、
ダラダラしなーい！！



これから、俺の授業を始める…。礼。」

先生は昨日よりテンションが高く、教卓の後ろに立って、号令をかけた。

柊「はい、着席。…なんだどうしたお前ら。なんかドンヨリしているなぁ、えぇ？

そんなに体操がキツかったか？」

甲「この状況でヘラヘラしてる方が可笑しいだろ。」

柊「ははっ、確かに。」

先生は、いつもよりご機嫌そうに笑った。

諏(?)「なんでこんな事するのか、ちゃんと教えてよ」

柊「いいよ？俺の質問に“正解”出来たらねぇ…。」

すると、ピアスの人の隣に座ってる、昨日私とお姉ちゃんを殺せって言ったクズ野郎が口を開いた。

「また、“景山が死んだ理由探せ。”か？」

柊「ピンポーン！」

雪『(先生、何か今日、ちょーご機嫌…。何か、あったのかな…？)』

ボーッと先生を見ながら考えていると、先生が今日のことを話し始めた。

柊「けど今日は、もう一歩踏み込んだ質問をしよう。昨日茅野達が言っていた、“ドーピング疑惑の件”
だ…。」

さ・雪「『…！！』」

“嘘”から始まった、“澪奈ちゃんがドーピングをしていた。”という話を、先生が話し始めた…。

柊「SNSマインドボイスに、“景山が全国大会でドーピングをした”という投稿があった、そうだな？」

そう言って、私とお姉ちゃんの方を向いて先生が確認をとる。

さ「…はい。」

雪『((コクリ))』

お姉ちゃんと私は、頷いて返事をした。

柊「…探してみたら、見つかったよ…。


投稿者:やり逃げX」

ケータイの画面をコピーした紙を取り出して、先生は投稿者の名前を、指でなぞった。

柊「このやり逃げXは、景山への執着が凄くてねぇ〜。探してみると色々と、エグい投稿が沢山あったよ…。まぁ、皆んなは…知ってると思うけど。」

雪『…！！』

先生が、その投稿者の酷い投稿が載ってる紙を、黒板に次々と貼っていく中、今までこんな事を知らなかった私は、胸が痛くてたまらなかった…。

柊「…で、問題の投稿が…“コレ”だ…。」

先生は、問題の投稿の紙を叩いた。

雪『(“全国大会当日のロッカー。景山澪奈選手の鞄に
謎のカプセル…？”)』

柊「この投稿には、動画が添付されてあった。
見えるかな？」

先生は私達の方にパソコンを向けて、動画の映像を
流した。

見てみると、水色のジャージを着た人が澪奈ちゃん
の鞄を漁って、ビンを取り出した。


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