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年が明けた元旦の朝。
空気は凍えるように冷たく、白い息が吐き出されるたびに、冬の真ん中を実感させられる。
待ち合わせ場所にやってきたのは、侑・治・角名・銀島、そして私。
侑「……寒すぎて耳ちぎれそうやねんけど！！」
治「マフラーくらい巻いてこいって言うたやろ」
侑「かさばるからヤやってん！」
角「毎年言ってない？それ」
銀「去年も同じこと言ってた気がする」
『学ばないよね、ほんと』
侑「おい、年始一発目から全員して冷たいわ！！」
人混みの中、五人で列に並びながら。
治「なんか、年明けたって感じせんなあ」
角「まだ冬休み中やし、正月ボケでしょ」
銀「でも今年卒業だよ」
『……あっという間、だよね』
侑は少しだけ黙って空を見上げる。
侑「なんやろな……楽しいことって、終わるの早いなって思う」
治「じゃあ、終わる前に全力で楽しむだけやろ」
角「……うん」
みんなでおみくじを引いたあと──
侑「……お、大吉！ やったー！！」
治「小吉。まあまあやな」
角「末吉」
銀「……吉」
『……あ、凶だった』
一同「えええっ！？」
侑「ちょ、なんでよりによってお前が凶なん！？」
治「大丈夫なん？なんかすごい不安なんやけど」
『平気。どうせ引き直すし』
角「めちゃくちゃ現実的」
銀「強い」
侑「もうこれ絶対、今年も面白なるやん」
五人は笑い合いながら、願いごとを書いた絵馬を結ぶ。
そこにはそれぞれの、そしてチームとしての目標が並んでいた。
『……全国で、最後まで笑って終われますように』
侑「よっしゃ。これで完璧やな！」
治「あと残ってるのは、春高やな」
角「それまで、倒れないでね」
銀「Aも」
『……わかってるって』
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心 - 終わり方最っ高です‼︎ (8月8日 13時) (
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