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秋の空気が、どこかやわらかく感じる土曜日。

校内にはポスターや装飾が彩られ、生徒たちの熱気が充満していた。


私のクラスは「レトロ喫茶」を出し物として出展。

エプロンをつけて、接客やホールを担当している。



『……いらっしゃいませ。2名様ですね、こちらへどうぞ』



店内は想像以上の盛況で、準備に奔走したかいがあった。

隣では、同じクラスの侑と銀島も給仕をしている。



侑「……はあ〜、なんで俺が給仕なんやろ」

銀「似合ってるって、女子たちが言ってた」

侑「そら嬉しいけど、俺は厨房がよかった〜。揚げ物担当とか」

『絶対キッチン汚すタイプでしょ、やめといた方がいいよ』

銀「それな」

侑「お前ら、ひどっ」



銀島はいつも通りの無表情で返すが、ほんの少し口元が笑っている。





午後からは体育館でステージ発表が行われ、

宮治・角名・銀島がバレー部のメンバーとしてコント風の出し物に参加。

舞台袖で待機していた私と侑が、少し距離を取って立っていた。



侑「治ら、あんなんでウケる思てるんかな」

『……ウケたらすごいよね』



舞台の幕が開き、治が妙に堂々とした声を張る。



治「さあ、ここが今日の現場やな!カレー屋のアルバイト、初日いっくで!!」

角(真顔でカレーの帽子を被り)「……バイトの者です」

銀(なぜか王子の格好)「僕が注文したのは、愛情カレーだが?」



爆笑が起こった。

一瞬で体育館が沸いた。



侑「……なんか、めっちゃウケてるやん」

『ちょっと……悔しいね』

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- 終わり方最っ高です‼︎ (8月8日 13時) (レス) @page21 id: 9c21ff8f29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ばいはち | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2025年7月21日 20時

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