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「こっから逆転や!パス、俺!!」
治はコート中央まで飛び出し、豪快なフォームで一気にスロー。
ボールは唸りをあげて相手の足元に命中。
「うおっ、速っ!!」
「ドッジボールであの殺気やばくない!?」
治「ドッジの火力は任せとけっちゅーねん」
ガチのフォームとノリで会場を沸かせ、チームは勝利。
シャトルが静かに宙を舞い、角名がそれを狙ってラケットを振る。
パシッ、パシッと淡々としたラリーが続く中、隙をついてスマッシュ。
「えっ、バドミントンって角名くんだったの?」
「しれっと強い……」
角「相手のタイミングずらすの、わりと得意なんだよね」
落ち着いたプレーで初戦突破。
角名のプレースタイルは、見ていて妙に安心感があった。
グラウンド脇の木陰、5人が集まっておにぎりやパンをかじりながら話している。
侑「A、マジでヒーローやん!あのシュート見たかったわ〜!」
治「てかほんまに中学でやってたんやな。動きガチやったぞ?」
角「……無駄がないんだよね。普通に上手い」
銀「圧勝って言葉が似合う」
『いや……そんなことないって』
侑「ほんで“面倒になってやめた”とか、どこがやねん!運動神経抜群じゃん!」
『……ありがとう』
銀「午後も勝つ」
治「当たり前やろ。優勝しか見てへん」
侑「よっしゃ、全部勝って打ち上げや打ち上げ!」
角「……それはない」
『ないのか』
全員が笑った。
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心 - 終わり方最っ高です‼︎ (8月8日 13時) (
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