化け物が百三十二匹。 ページ6
一日目はとにかくエンデヴァーがうざかった。
轟を構ってればいいものを、何故か俺に無駄に話しかけて来やがったんだ。
それが個性についての質問だから余計に鬱陶しい。お前の個性を詳しく説明しろとか偉そうに言われて、だけど勿論本当のを言うつもりは微塵もねェ。
だから事前にそれを想定したクソワカメが考えた返し方をそのままつらつらと答えた。
何の個性と聞かれたら、力を増強する個性だと。
どれくらいまで強くできるのかと聞かれたら、抑えが効くのはコンクリートをぶっ壊すくらいまでだと。それ以上は制御しきれないと。
デメリットを聞かれたら、激しい疲労感だと。
他にもいろいろ聞かれてテキトーに答えた。棒読みだとか言われても知るか。
エンデヴァーは自分が満足するまで聞き続け、やっと終わったかと思うと俺への興味を失ったらしく今度は轟の方に向かっていった。
轟は俺の個性がオールマイトに似てるからここに来るのを許可したっつってたから、多分エンデヴァーは俺の個性がそのワンフォーオールの劣化版の劣化版くらいなモンなのに気づいたんだろ。だからもう俺は用済みになった。
こちらとしちゃラッキーだし、あのクソワカメもそれを計算して答えを考えたんだろうが、なんか腹立つよな。なんで上からなんだよクソが。苛々する。
まぁでも、突っかかってくるエンデヴァーをうざったそうに見て無言で俺に助けを求める轟を見れたから、良しとするか。全部無視してやったけどな。
んで、なんやかんやで三日目。
こうしてると意外と時間が経つのは早いもんで、この生活にも大分慣れてきた。
てかなんでこの事務所にはこんなに人がいるんだ。
サイドキック、だっけ？んな必要か？
もしかしてこんだけ人間がいねェと仕事が成り立たねェとか？
一瞬そう思ったが、すぐにその考えは消した。それは俺の予想以上にエンデヴァーが仕事をしてたからだ。
統率力、決断力、行動力、数ある情報をまとめてその中から核心を掴む力。それらをエンデヴァーは持っていた。
別にだからといってすげェなとか思うわけでもねェけどな。それぐらい当たり前だっつーんだ。Ｎｏ．2だぞ。
「……」
けどまあ轟は違ったようで、初日とは違う真剣な顔で食い入るようにエンデヴァーの姿を見つめていた。
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バルサミコ酢(プロフ) - この作品昔からめちゃくちゃ好きです！更新楽しみにしています！ (2021年12月3日 11時) (
レス) @page50 id: 7fcdff5f84 (このIDを非表示/違反報告)
ベリー(プロフ) - この作品大好きです！お気に入り登録して更新楽しみにしているので、作者様のペースで是非更新頑張ってください！ (2021年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 9c552e7ae4 (このIDを非表示/違反報告)
肉まん - この小説とても面白いです！更新楽しみにしています。 (2021年10月29日 17時) (レス) id: 4f984dbf4f (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - ヤムチャってるのか………。 (2021年10月4日 22時) (レス) @page50 id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - わぁぁ…!!やったー!!大好きな作品が更新されてる!!と思って本当に跳び跳ねました笑 作者様のペースで、頑張ってください。いつでも、更新待ってます! そして何よりお身体、ご自愛されて下さいね!! (2021年9月17日 13時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
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