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化け物が百九匹。 ページ22

「……わかってる。でも、それでも焦ったら駄目なんだ。そこで急いだら、また元通りになる。全部が振り出しに戻る。……それだけは駄目なんだ」
「…………」
「あともう少し、待ってくれ」




轟の言葉に、クレイジー爆発野郎は何も言わない。


けどしばらくすると、まだ掴んでいた赤髪の体を殴って振り払い、チッ!と今までで一番でかい舌打ちを鳴らすと自分の席に戻っていった。




丁度その瞬間、教室に鐘が鳴り響く。









「……何があったんだ?」
「さぁ?お前知ってる?」
「わかんねぇ。俺が来たときにはもう爆豪と一之瀬掴みあってたし」
「まあ、いつものことだろ」
「だよねー。あ、それより今日のヒーロー基礎学って……」




轟が言った通り教室の前で固まってたヤツらは、その鐘の音を皮切りにわらわらと中に入ってきた。

初めは俺たちを見て不信がっていたヤツも、次の授業の話題になるともう気にしなくなる。
不穏な空気が流れていた教室は、ソイツらの声でどんどん晴れていった。









「……なぁ一之瀬」





ぽつりと轟が零した。








「お前、職業体験どこ行くか決まったか?」
「あ?……なんだ急に気持ち悪ィ。決めてねェよ」
「そうか」
「……いやそうかじゃねェよ。なんで聞いたからぐらい言えやクソ!」



急に聞いてきて一人で満足してるコイツに腹が立って強めに足を蹴ってやると、轟は痛みに顔を顰めた後、ああと呟き話し始めた。




「俺に来た指名の中に、クソ親父の事務所があったんだ」
「!……エンデヴァーヒーロー事務所か」
「ああ。それで俺はそこに行くことにした」
「!!………ふーん。そうかよ」
「ああ」
「……で?」
「ん?」
「ん?じゃねぇよ!!それと俺に職業体験決めたか聞いたことと何の関係があんだよ?!」
「ああ、それはな____」




全く結論に辿りつこうとしない説明に更にイライラして今度は脛を狙って蹴ると、生意気にも学習した轟にするっと躱される。

上がっていく怒りのボルテージを抑えながら轟の言葉を待ち、やっと答えが出そうになった瞬間。





「私が!!いつもより早めに来た!!!」





バーン!と盛大な効果音を背にして、ソイツは現れた。





「……時間か。じゃあこの話はまた後でな」
「〜ッ!!」




それを見てスタスタと席に戻っていった轟と、高らかに響くオールマイトの笑い声。





「ッふざけんな帰れ!!!」

「ええ?!」




俺がそう叫んじまったのは当然のことだろう。

化け物が百十匹。→←化け物が百八匹。



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作品ジャンル:アニメ
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あげあげ! - 主人公のツンツンデレ具合がちょうど良すぎて死にそう(吐血) (7月16日 23時) (レス) id: 94845ca325 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - うふさん» あなた様にこの小説が読み返されていることがとても幸福です!確かにみんな格好良いですよね…! (7月14日 13時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
うふ - 読み返すたび毎度思う、全キャライケメン。 (7月12日 3時) (レス) id: 54f25622c3 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 餅原 葵さん» 初めまして、コメントありがとうございます!一之瀬君が人気でとても嬉しいです…!そう言っていただけて本当に有難いです!更新頑張らせていただきます! (7月3日 18時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - あいあむさん» コメントありがとうございます!自分も、この作品を愛してくださっているあなた様を愛しております!! (7月3日 17時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:●龍● | 作成日時:2017年12月25日 19時

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