高校の話-9- ページ34
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高校最後の夏休みは忙しいようでつまらなかった
あと2日で終わってしまう夏休みも
宿題全て終わらせてしまい夏期講習も既に終わったので
2日、この2日間だけとてつもなく暇なのだ
廉「あ゛〜....あちぃ、」
扇風機と冷房のダブルなのに暑い
アイスが無性に食べたくなってだるい体を起こしてコンビニへ
少し歩くだけで毛穴から汗がふきでるよう
廉「....あ、」
A「うわ！廉じゃん！！」
長らく見てなかった、わけじゃない
たまに窓から見えたり道の先に後ろ姿だけ見えてたから
俺が一方的に見てただけでAは俺と本当に久しぶりなんだ
廉「勉強は？」
A「あと2日は少し休もっかなって」
アイスを選び会計しようとするとふと目に入った手持ち花火
そうだ、これだ。
廉「なぁ、花火せぇへん？」
A「..する！したい！！買お！」
パァ！と分かりやすく顔を明るくして
笑顔を見せた、あぁ好きって
言葉にできない分心で思っておく。
廉「おい、はよ来いや」
A「ちょっと待ってよー！こっそり抜け出してるんだからねこっちは！！」
受験生だから、という理由で今年から親がすこぶる厳しくなったAは
ベランダから俺が運んだハシゴで降りてくる。
公園に行くと夏の夜風で揺れるブランコ
虫が集まるたったひとつの街灯
薄汚れた遊具の中に目立つ真新しいベンチ
バケツに水を溜めて
花火を全部出したなら、ロウソクを立ててライターで火をつける
A「この色変わるやつがいい！」
廉「2袋あるんやから焦んなや〜」
A「うわ！わっ！！変わった！変わったよ！！廉！！」
廉「変わる！書いてんねんから変わるやろ！？」
ロウが溶けて使えなくなったロウソクを取り替えて
ふと花火の残りを見るとあとわずかだった
花火で困るのは線香花火が大量に残ること
だけどそれも今は嬉しいくらいで
だってつまりは線香花火がある限り一緒に居られて
来年に取っておこうといっても湿気るから今日終わらせるのが1番だ
.
A「タコの花火ってまだあったんだね」
廉「懐かしいなぁ、」
ほら、残るは線香花火だけ
もう一度、‘ 好き ’と言えるだろうか
俺はその横顔をみて微笑んだ。
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のんのん - めちゃめちゃ面白かったです！廉くん好きなので嬉しかったです。いつでも続き書いてもいいです笑結婚式とか見てみたいなぁ (2019年7月21日 8時) (
レス) id: fc09f0e23e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めっちゃこのお話好きです！！sumikaのまいったっていう曲と合いすぎて勝手にすごい好きです！完結まで頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: f5c8033c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ながばし
| 作成日時：2019年5月6日 19時
