チキンバスケッツ ！！

０３０: 勝つ ページ32

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謙太郎先輩に手を引かれ、公園の中を歩いていると







「ちょっとー、姫を勝手に連れ去らないでくださいよ」








聞き覚えのある、大好きな皆の声。









A「あ、みんな…」


龍也「もー、キャプテンばっかりいいとこ取りするんだから」


謙太郎「悪いな、キャプテンってそんなもんだから」←









皆揃って帰るなんて珍しいな。







そう思って、５人の顔をじっくりと見る。









美勇人「次の大会、ぜってー勝とうな」









おもむろに、口を開いた美勇人先輩。









顕嵐「そんなの当たり前ー」


颯「俺も早く足治さなきゃな」









『もう誰にも弱小なんて言わせねぇよ！』









さっきの謙太郎先輩の言葉を聞いていたのかいないのか





やっとチキンバスケッツが同じ目標の"勝ち"を意識したんだと感じた。









A「廃部なんて、わたし許しませんからね(笑)」


龍也「俺だって許さねーよ、Aと一緒に部活やりたいもん」


美勇人「お前は黙っとけ」









根拠はないけど。





なんとなく、このメンバーだったら勝てそうな気がすると






確信に近い感情が湧いてきた。









A「よしっ、じゃあ皆さんトレーニングも兼ねて走って帰りましょー！」


顕嵐「えー、さっき部活やってきたばっかなのに〜」


謙太郎「走るぞー！」


龍也「えぇ〜」


美勇人「元気いいなぁ、お前ら(笑)」


颯「ちょ、待って俺ケガ人！置いてくなよ！」←





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