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「決闘？」
「そう、昨日の夜。私は止めたのよ。でも、二人が聞かないから……」
「で、犬がなんだって？」
朝食の席で、ユリはハーマイオニーに事の次第を聞かされていた。
なんでも、ハリーがマルフォイに決闘を申し込まれたらしく、ハリーにロン、二人を止めようとしたハーマイオニーと、何故か寮の外にいたネビル・ロングボトムという少年の四人でトロフィー室に向かったが結局それは罠で、管理人のフィルチに追われざま四階の『禁じられた廊下』で恐ろしい怪物のような三つ頭の犬を見て…。
と、どこを取っても退学モノなエピソードトークを朝から聞かされたユリは頭を抱えた。
「うん……もうちょっと慎重に生きたほうがいいね」
ハーマイオニーはぷりぷり怒って、もう二度とあの二人とは口を聞かない、というふうな様子だった。
しかし、やはり事件はハロウィーンに起こるものだ。
「まったく悪夢みたいなヤツさ」
それが聞こえた途端、ハーマイオニーは一瞬カッと顔を赤くし、そして唇を震わせその顔から血の気を無くして、ユリに構わず先に歩いて行ってしまった。
言ったのはロンで、「悪夢みたいなヤツ」とはハーマイオニーのことだ。
いまさっきの「妖精の魔法」の授業で、ロンとハーマイオニーで一悶着あったようだった。
一悶着というか、ユリにはハーマイオニーがロンに教えているようにしか見えなかったが、ロンはそれが気に食わなかったらしい。
ユリはハーマイオニーを追いかけた。
その途中で、
「誰も友達がいないってことはとっくに気がついているだろうさ」
とロンが言うので、その肩を軽く叩く。
「私がそうだけど」
ハーマイオニーの姿はとっくに見えなくなってしまったので、ユリは人に聞きながら彼女を探し回った。
ようやく見つけた彼女は、トイレの個室にこもって泣いていた。
「ハーマイオニー」
「ええ、そうねユリ。あなたは友達よ。知ってる。だけど、今は一人にしてほしいの」
「……わかったよ」
ユリは「魔法薬学」の授業に遅刻した。
スネイプには10点引かれたし、ハリーとロンがちらちらこちらを見ていたけど、そんなことは気にならなかった。
ただ、彼女は友達が心配で心配でたまらなかったのだ。
魔法薬学の課題のレポートが返されてもそれを開いて評価を確認しないまま教科書にはさんだ。
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
