及川妹、リベロになる。 (ページ48)

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女子会。ページ48

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いいや、あの二人は諦めた。

「仁花ちゃん、このあと時間ある？よければバレーのルールとかいろいろ、教えられればって思うんだけど」

「本当でありますか！空いてます！」

適当な理由をつけて女子会に誘ったら、まさかの二つ返事で了承をいただいた。

いい子過ぎて泣く。
悪いおじさんに捕まらないでね……。

やっちゃんがたまに行くというカフェできゃっきゃうふふの女子会。

嬉しい。私かわいい子好きネ。

中途半端が嫌なのだとやっちゃんは言った。
村人Ｂでも戦えるんだって。

ちょっとよくわからなかったけど、その姿勢が嬉しくてついつい饒舌になってしまう。

バレーのルールから練習やら、たくさん話した。

さっきのウシワカが気になるらしく、高校の有名な選手なんかの話もした。

「へー！Aちゃんのお兄さんも強豪のセッターなんだね」

「うん。んで、そのセッターで高校No. 1って言われそうなのが、この宮侑」

写真を指差しながら説明する。

「かっこいいね」

「うん。セッターは今のところ馬鹿か性格悪いイケメンしか知らない。ちなみにこの人はどっちも兼ね備えてるハイブリッド」

「えっ、知り合い？」

「知り合い～」

こう見えて顔が広いのよ、とドヤ顔したら笑ってくれた。

嬉しいしかわいい。

今から女バレのマネに勧誘しようかな……。

「毎年出るの、全国3大エース。確か去年はウシワカと、あと関東に一人と近畿に一人だった気がする」

「へえ、今年は？」

「今年はまだ出てないけど。私的を言えば、ウシワカと、関東にサクサってのがいて、あと1人は九州のキリュウか……ギリ近畿のオジロ君かな？」

唸りながら言ってたら笑われた。

え、なんで。可愛いからいいけど。

「本当にバレーが好きなんだね」

「うん、好き。じゃないと自分でポジション変えたりしないよ」

気づいたら六時過ぎてたので解散になった。

またしようねって言ってもらえた。空飛んだ。