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お願いを聞く。 ページ37
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「試合どうだった？」
「徹んとこに負けたけど」
「ありゃりゃ」
負けた場合いじっていい時とダメな時があるよね。
一応今はいい時だけどなんか腹立ったから軽くチョップかました。
「いてっ。ごめんよA〜」
「うわ、離れて重い重い重い」
体格差考えろ！
小学生じゃないんだぞ！！
笑いながら離れる不自然に甘えたな徹。
順調に初日を突破して明日は烏野と試合らしい。
影山叩きのめすって。やり返せ。
「あのね〜、お兄ちゃんAちゃんにお願いがあるんだけど〜」
「明日の昼代」
「お金取るの！？」
泣き真似しても無駄だからな。
可愛くないぞ。
明日は男子の試合を見に行こうと思っている。
烏野対青城だしね。
そして、毎回外食のために母親が出してくれるお金は五百円。
これではかつサンド弁当が買えない。
もう、わかったよ！と若干拗ねながらお財布を取り出す徹。
いい兄を持ったな〜(手のひらクルクル)
「お願いって何？」
「陽依ちゃん……好きな子をね、試合に呼んだんだけど」
「やったじゃん」
素直に祝福した。
やるじゃん。
「それでね、お願い」
「……わかった」
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作者名：にはろ | 作成日時：2020年3月5日 18時
