1部屋目☆入居 ページ1
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初めての一人暮らしだ。
「...ここ、か」
見えてきた建物を見つめる。
ちょっとリッチなマンション。
東京の外れ、大卒、ひとり。
プチ田舎から引越してきたわたし。
東京の人の多さと建物の大きさに圧倒されながら、ここまでこれた。
きっとこれからの生活は凄く充実するだろう。
...落ち着いたら仕事探さなくちゃね。
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恐る恐る、扉を押して入ってみる。
ギィーッ
鈍い音が響いた。
って...これじゃあわたし、泥棒じゃんか!!
「失礼します」
そんな事を言って、中に入ってみた。
マンションのエントランスなのだろうか。
ソファだったり、自動販売機だったり、色々なものが置いてあって広い空間。
へえ...ホテルみたい...
「あら、いらっしゃい」
ひ、ひえっ!
振り向くと、笑顔で立ってる女性の方。
「あなたがAさんね?私はここの管理人、楠木よ」
「は、はい!AAです!よろしくお願いします!」
「よろしくね。話は聞いているわよ〜あ、これ、部屋の鍵ね」
楠木さんから受け取った鍵を、まじまじと見つめる。
いよいよか...胸を膨らました。
「じゃあ、色々な説明は事前に聞いていると思うし、とりあえず部屋に入ってらっしゃい〜」
「あ、はい!じゃあ、失礼します」
えーと...上の階に行くにはこのエレベーターね...
ボタンを押そうとしたら、
「あ...Aさん、最後になるけど、ここの住人さん...色々気を付けてね...」
...え?
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鍵を開け、部屋に入ってみた。
うーん、新品のいい香り...笑
そういえば、楠木さんが言っていた最後の言葉、何だったんだろう...
ここに来るまでは住人さんと会わなかったから分からないけど...
まあいいや。そんな事より。
部屋の中を見回す。
って...引越し屋さんはダンボール箱をポイポイと部屋に放置したまま出ていってしまった...。
片付けに時間かかるやつだな、これ。
部屋の中を軽く探検してみる。
キッチン...お風呂...トイレ...
一人暮らしには十分すぎる広さだ。
わたし、贅沢だな...
『ピンポーン』
なんて事を考えていたら、突然、インターホンが鳴った。
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AA
この物語の主人公。
505号室に新しく引っ越してきた。
男性がちょっぴり苦手...だったり。
楠木さん
このマンションの管理人。
面倒見がいいが、不在の時が多い。
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はちみつりんご(プロフ) - 楓さん» 初めましてー!ありがとうございます(´∀`)頑張ります!笑 (2018年7月16日 14時) (レス) id: a6eecf24b0 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - はじめまして!毎回の更新楽しみにしています!! (2018年7月16日 13時) (レス) id: a1156f62ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつりんご | 作成日時:2018年7月14日 0時