咲いた花は・・【男主】

4夜 ページ6

恵「先輩のハジメテくださいよ」

一瞬思考が停止する

何をいってるかわからない

こいつは 敵?味方?

いや 俺に味方なんていない

じゃぁ こいつはなんで俺に近づいてきた?

恵「あれ？聞いてますか｣

あ「ごめん 何いってるかわからない」

そう言うと

少し驚き 不機嫌な顔になった

恵「先輩ってばかなんですね」

いきなり言われるとショック

なんて

そんなことでいちいち傷ついてたら

俺はとっくの昔にいなくなってるだろうな

あ「しらないよ 俺にかかわらないで」

その場を立ち去ろうとすると

手首を捕まれ

恵斗君の方に引き寄せられ

唇が柔らかいものに触れた

また 思考が停止する

恵「返事 まってるんで」

そういって 静かにローカを歩いて立ち去る

何があったかわからない

何か柔らかいものに当たった

それだけしかわからない

ドンッ

すれ違った人に横に突き飛ばされ

ハッとなる

俺は

あ「キス・・・された？」

なんで？

やっぱりわからない

水「A!」

後ろから水樹の声がした

水「なんかされたのか!？」

あ「あ・・・ごめん わかんない」

水樹は心配そうに俺を見る

あ「水樹・・・ ちょっといい?」

水樹の手首を引っ張りローカから階段の方にずれる

水「どうしたんだ?」

あ「え あ ・・・」

また心配そうに俺を見る

あ「俺のこと 信じて 心配いらないから
だから 俺にもう付きまとわなくてもいいよ」

水「駄目だ」

あ「俺のこと信じれないの?」

水「こんな弱ったやつほっとけるかよ」

別に弱ってなんかいない

むしろ強くなった方だ

あ「今年受験だろ?俺に構ってたら落ちるよ?」

これは事実

嘘をついてるわけではない

正直 水樹が落ち込んでいるのは見たくない


あ「じゃぁ それだけだから」

そういって 俺は教室に戻った

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