38 ページ39
『お前が高杉を好きになる度、どうしてか俺ももっとお前のことを好きになってた』
例え自分のことを見ていないとしても、俺はAが好きだった。
そのことに何にも気付かないで高杉の行動に一喜一憂している彼女を、俺は一番近くで見ていたのである。
苦しくなかったわけではない。辛くなかったわけでもないが、傍に居れないくらいならマシだと思ってしまったのだ。
『Aがどれだけ高杉を好きか、どんだけ想っているのかも知ってた』
それでも離れずに応援していたのはAが幸せになるためである。彼女の幸せだけを願っていたから、俺はここまで頑張れたのだった。
困らせないように自分の気持ちは押し殺し、必死に取り繕っては背中を押す。
そうして俺は今まで、Aの横で笑ってたのだ。
『……ごめんね』
Aが零した今の「ごめんね」は、一体どういう意味なのだろうか。
今までなにも気付かずに俺に頼っていたこと?
応援していたのに高杉と上手くいかなかったこと?
――それとも、俺からの好意を受け取れないこと?
しかしAはそれ以上はなにも言わず、黙り込んでしまった。
118人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月10日 18時