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『A!!』
担任に高杉を呼んでこいと言われた俺は階段を登っていた。そして途中の階まで上がった時Aの姿を見つける。
しかしその刹那、彼女の身体は小さく宙を舞い、重力に逆らわずに落ちていってしまう。
何かを考える前に俺の身体は動き出していて、飛び込んできたAを両腕で抱きかかえた。その反動で勢い良く尻餅をつき、後頭部と背中は壁に強打してしまうが、腕の中の彼女の安否をすぐさま確認する。
『A……? A!!』
だが俺が名前を呼んでも目を開けてくれない。どうすれば良いのか途端に分からなくなった俺は、彼女の肩を揺さぶって目を覚まさせようとする。
どこをぶつけた? 頭か? 他に怪我は……。
そうパニックになる俺の動きを止めたのは高杉で、こいつは「気を失ってるだけだ」とAの顔を覗き込むようにしゃがんだ。
『保健室に連れてってやれよ』
「ほら」と顎で示されてしまい、俺はそれに頷いて立ち上がる。
腕の中にいるAはどこかいつもより小さくて、目を離したらいつの間にか遠くへ消えてしまうんじゃないかと杞憂してしまうほどだった。
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ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月10日 18時