薔薇色生徒会 (ページ5)

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5 Rose ページ5

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『え』

突然声をかけられた。

『…佐藤…勝利』

「え、名前覚えててくれたの？」

よほど嬉しかったのかパァァっと顔が笑顔になる。
いや、かわった名前だし。

「君は名前なんていうの？」

『大西Aです』

「そっかAか！」

なんでいきなり呼びすてなの……？

「Aはなんで転校してきたの？」

『今それあなたにいう必要あります？』

しまった、つい冷たく返してしまった。初対面でグイグイと話しかけられるのは苦手でよくしてしまうことなのに。
佐藤って人もポカンっとしてるし…

ガラッ

「ちょ…勝利！おいてかないでよ…！」

あ、真面目？そうな子とハーフの子が教室に慌てて入ってきた。クラスが1度静まったと思えば、また騒ぎ出す。

「あ、ごめん」

「もぉー！」

「先生、遅れてすみません！」

「いいよ松島、マリウス、席ついて」

同じクラスなんだ……
生徒会長ともう一人の副会長は、年上っぽかったから3年生かもしれない。

『え』

隣の席に座った人。

「よろしくね、えーと何さん？」

『大西Aです…』

大西さんね！、なんていう松島くんは隣の席。
なんだけど！

チラッとうしろをふりかえれば、パチっと目があってニコッと笑顔をみせる佐藤くん。

マリウスくんは、すこし離れてるけど前の方で
なんでかこまれてるの！？！

さっきからきゃあきゃあ言ってたくせに
今は静かにするまわりの女子からの視線がいたいです。

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学校初日は3時間授業しかなかったからすぐに終わった。HRが終わってすぐに萌のもとへダッシュ。

『ねぇあの席嫌なんだけどっ』

「まぁ否定はできないけどいいじゃん」

まるで他人事のようにいう萌。
萌もマリウスくんって子の隣なんだけど。(笑)

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