薔薇色生徒会

9 Rose ページ9

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『ああああああああぁぁぁ』

「大丈夫でしょ」




2日目だけど学校いきたくない。

春の涼しい朝のなか、今一瞬一秒、
この世界で最も重いため息をしたであろう私。



昨日の出来事があるから、会わせる顔ない。
同じクラスのかた3人もいますし？
その中の2人は隣と後ろの席だし？！

ほんとあんなんだったとか
全部夢であってくれ…朝の彼も……





「でもマスクつける必要ある？笑」

『私、花粉症なの』

「それは辛いね」

「生徒会選ばれんの？」

『なんてこと言うの！私がきたときにはもう決まってたから！』

「じゃあいいじゃない」





じゃあなんで悪い予感が消えないんでしょう萌さん。
ああ、きっと教室いったらデタラメとかいろいろ
ひどいことされて…ぼっちになるんだ(泣)
萌にも昨日のこと話したけど笑ってるだけでどうにもならないこと。


萌と一緒に昨日は一人でくぐった薔薇のアーチをくぐりぬける。
昨日と同じローズの香りが鼻を擽る。




『薔薇って春に咲く花だったっけ？』

「え？あー分かんない。ここの学校の薔薇年中咲いてるし」





萌情報によると、ここの学校の理事長が大の薔薇好きらしい。どうやって一年中咲かせてるんだろうか

なんて思ってたらある一点にたくさんの人だかりが目に入る。





それをみた瞬間胸騒ぎがした。

萌と顔を見合わせてその場所へ。

皆の目線は一つの掲示板。
それを見たとき悪い予感的中。



『は？』




なんで？え？やだ…泣いてもいいですか？
誰か嘘だといって




「A…これ……」




隣にいる萌のか細い声なんて聞こえなかった。

掲示された一枚のプリント、







┌───────────────────┐

本日、今年度からの新制度により


２−A 5番 大西 A を

生徒会の庶務に任ずる。


生徒会 より

└───────────────────┘






それが何故かその紙がとても頑丈そうにみえた。







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