綺麗な貴方に薔薇を＿二輪目>>JK (ページ6)

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明日はどうする、何時に起きるって話をしているだけでも十分幸せすぎるくらいなのだけど、Aさんは既に5本目のアルコールの缶を開けていて、ちゃんと会話はできているとはいえ目がトロンとしている。

…か、かわいい…！

「Aさん、眠いですか？」

「え？うーん、寝れるけど寝るなって言われたら寝ない」

「俺、Aさんってお酒あんまり飲むイメージないんですよね」

「うん、飲まないことはないけど…酔っぱらうと私ちょっとめんどくさいみたいで」

と言って苦笑いする。

結構飲んでるように思ったけど、それはまだ飲めるということで今は酔っぱらう一歩手前といったところか。

「どうめんどくさくなるんですか？(笑)」

「…言いたくない」

「え、なんで」

「だめ、言わない！もう今日は寝よ！やっぱ眠い」

「え～気になって寝れないですよ」

こんなやり取りでさえも幸せで仕方がないと思ってるのは俺ばっかりなのかな。
でも楽しそうに笑っているAさんを見たら、そんな重い考えは吹っ飛ぶくらい幸せだと感じる。

Aさんのことは、これからもっと知っていければいい。

俺しか知らない、Aさんを。

ああ、なんだか愛おしくて仕方ない。

空になったアルコール缶をキッチンへ片付けるAさんの背中を追いかけて抱き締める。

「Aさん、今日は一緒に寝ましょうね」

「え！？」

「変な事はしないですから、今日は」

「…今日はね。さすがに今日の今日は気持ちが追い付かない(笑)」

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