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「戻りました〜」
「あ、ユンギヒョンおかえり!」
「何だまだいたのか」
「ひど!仕事してきたんだよ僕らも〜」
と、何故かAさんの机の両隣に椅子を持ってきてAさんを囲っているのはテヒョンイヒョンとジミニヒョンだった。
部署はとっくに定時時間を回っていて、帰ってきた頃にはAさんとヒョン2人の3人だけしか残っていないようだった。
テヒョンイヒョンとジミニヒョンの間からAさんがひょこっと顔を出し、俺たちに声をかけてくれる。
「お疲れ様。どうだった?」
「先方がすんなり納得してくれたから問題ないと思う。まあ何せジョングキが頑張ったからな」
「ヒョン…!もっと褒めてください」
「ジョングクくんのお手柄だったってこと?すごいね!」
嬉しそうに笑うAさんに、思わず口元が緩みそうになる。
先程ユンギヒョンに俺の気持ちを明白にされてしまったばかりなので、ポーカーフェイスを貫きながらお礼を言う。
隣にいるユンギヒョンからの視線は気付かないフリをしておく。
「で?お前らは何でAを囲ってんだよ」
「今度の社員旅行、俺とジミナが幹事だから!」
「候補を絞ったからAヌナに見定めてもらおうと思って」
「私に決定権はないんだけどね…」
Aさんの机の上にはツアー冊子が広げられていて、それをジミテテヒョンがAさんを巻き込んで見ていた。
Aさんのあんな真隣に身を寄せて座ることなんか、俺はいつになったらできるようになるのだろう。羨ましくて仕方がない。
ていうかこのヒョン2人近すぎる…
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作者名:SLY | 作成日時:2019年5月23日 13時