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「…んま！！！めっちゃうまいです！」
「本当？よかった〜！」
「何で同じもの使ってるのにこんな味の違い出るんだろう…」
「味付けするときの調味料の料とか、あとは合わせ調味料とか作ればこういう味出せるよ」
「すげえ…まじで美味しいです、Aさん」
「よかった。ありがとう！」
俺の服を着てるAさんが今日一の破壊力だったけど、こちらも負けないくらいの破壊力だ。
本当に美味しい。好きな人が作ってくれたからなおさら美味しいんだろう。
Aさんは俺の胃袋まで掴む気だろうか。
「ご馳走様でした」
「え、はやっ！」
「もう本当に美味しかったです。ペロリですよ」
「だとしても早くない？ちょっと待って、」
「ゆっくり食べてください。ユ○クロ閉店まであと一時間はあるんで」
ゆっくり食べてと言ったのに急ぎ気味で食べたAさん。
片付けは後回しにして、とりあえず服を調達しに行くことにした。
雨風がまだまだ強いので、俺がさした傘へAさんに入ってもらう。
小走りで近所であるユ○クロへ向かい、買い物かごを持った。
明日の着替えと、向こうでメンズでも見ててと言われてる間に選んだであろう下着と、
仕事着で使う洋服などをかごに入れている。
「Aさん、これ可愛くないですか？」
「あ、新作だ。かわいい！」
「Aさんこっちの柄似合いそう」
ハンガーに掛けられた男女兼用のTシャツをあてがうと、手を伸ばして”どう？”と言う。
「うん、かわいいです」
「本当？これ買おうかな〜」
「じゃあ俺、柄違い買っていいですか？」
「え、うん、(笑)」
やっぱり観察してるとなんとなくわかる。今照れてるんだなって。
Aさん、俺本当に期待するよ？
本当に今日、これからの時間どうすればいいんだろう俺は。
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作者名：SLY | 作成日時：2019年5月23日 13時
