42_you ページ42
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資料の確認をしたいと言ったソンさん…ミンジュンは、私の説明を聞いていた。
「あ〜なるほどね。了解。一応ユンギにも確認しておくけど、ユンギはいつ出社できる？」
「実は急性虫垂炎になっちゃって…あと一週間は入院するの」
「え、まじで？あいつめっちゃ働いてるし、疲れもあるだろうね」
「うん…私もそう思うけど、負担掛けてたのかなって思っちゃって、」
「いや、そんなことはないよ。だってこの資料見たらどれだけユンギやあのモテ男くんが助かってるかわかるよ」
「モテ男くんて…ジョングクくんね」
「冗談だよ(笑)この前邪魔されちゃったからね〜」
私にとっては助けられたのだけど。
ミンジュンは悪戯にそう笑うと、ジョングクくんの方を見る。
一方のジョングクくんは、若くて可愛らしい新入社員の女の子と何か話しているようだった。
「お、早速ナンパされてる」
「からかうのはやめてあげて」
「さっきあの子の上司から聞いたけど、あの新人の子、ジョングクくんのこと狙ってるらしい。モテるね」
と、小声で私にそう言った。
きっといつもの打合せメンバーの中にいる子なんだろうけど、あの二人が並んでいるところを見てふと思う。
若くて可愛らしい年下の女の子が、目を輝かせて、恋をする目でジョングクくんの顔を見ている。
その姿は何だかとても健気で、可愛くて、私なんかが並ぶよりも全然絵になるというかしっくりくるというか。
…”私なんか”って、なに考えてるんだろう私。
「キム・Aさん。○○会社の○○という者です。この資料を貴方が作っていると知ってぜひご挨拶を」
「あ、初めまして、」
「ソンくんと同じ会社の方だったとは。ソンくん紹介してよ」
「わかってますって。大事なうちの社員なのでそうがっつかないでくださいよ(笑)
Aちゃん、ここの人たちだいたい知ってる人だから紹介するよ」
ミンジュンは仕事面だけで見ると本当にすごい人。
人との関わり方も、仕事の回し方も完璧。すぐに中心的な存在になっていた。
今日改めて活躍の場を見て、本当にすごいと思った。仕事面、だけはね。
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作者名：SLY | 作成日時：2019年5月23日 13時
