綺麗な貴方に薔薇を＿一輪目>>JK (ページ41)

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「…ああ、なるほど！ありがとうございます。上司には確認しにくくて…」

「いえ、今の説明で伝わってよかったです」

「…資料作ってらっしゃるの、キムさんという方だったんですね。女性だとは知りませんでした。てっきりチョンさんが作っているのかと」

「俺にはこんな綺麗に作れないですよ」

「資料も綺麗ですけど、キムさんすごくお綺麗だし…完璧な方なんですね」

「うん、ですよね。俺もそう…、いや何でもないです」

今すごく本音駄々漏れするとこだった。あぶねあぶね。いやもうほとんど漏れてたか。

「今のチョンさんの顔初めて見ました」

「え？」

「やっぱりそうですよね、素敵ですし綺麗ですもん…私ももっと頑張らなきゃ、」

ボソッと言う新入社員の女性は、ありがとうございましたと言ってその場を去った。

作業を再開しようともとの場所に戻ると、ソンさんがAさんを連れ回し他社の人たちにAさんを紹介しているようだった。

”うちの会社のキム・Aさんです”って、まるで自分のもののように。

年下であり後輩の俺には絶対にできなくて、顔が広くここにいる皆からの絶大な信頼を得ているソンさんにしかできないことだった。

「俺だって、もっと頑張らなきゃ、」

とはいえ、あんなの目の当りにしたらさすがに凹む。

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