綺麗な貴方に薔薇を＿一輪目>>JK (ページ23)

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気になるから聞き出したいところだ。

それに聞く権利はあるはずだ。俺はAさんに好きだという気持ちを伝えているのだから。

と、ユンギヒョンに言おうとしたけれど、飲み込んだ。

”3人で仕事しているのがすごく楽しいから”と笑顔で言うAさんの言葉を思い出した。

俺がAさんを好きだと思っていることを、ユンギヒョンはもといAさん自身も知っている。

けれど俺が好きだと伝えたことは、Aさんしか知らない話だ。

今朝の男の人がAさんの元カレだという情報を教えてくれるあたりユンギヒョンは俺の味方でいてくれていると思うが、今この時点でこれ以上ユンギヒョンを巻き込んでややこしくしてしまうことは避けたい。

きっとAさんはユンギヒョンに俺が気持ちを伝えてきたことは言わないだろうと思うので、
俺もユンギヒョンにはAさんと付き合うことができてから報告しようと思う。

「うまく聞き出しますよ」

「ふうん？まあ頑張れよ。お前さりげなく聞き出すのうまそうだし」

と、また食事を再開させて、この後は仕事の話をずっとしていたのだった。

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