夢うつつ・マリサ様リクエスト ページ7
四年前〜！ マフィア編で御座います。
.
��安吾さん��
僕を呼ぶ声が、聞こえた。
『……安吾さん？』
「っ！」
すぐ近くで聞こえた声に、思わず跳ね起きた。汗だくになった体、自分の家のベッド、目覚まし時計が朝の八時過ぎを指していたのを確認する。
──自分の家？ 待て、家に帰ってきた記憶がない。昨日は、慥か、
『……あの、スルーでしょうか』
ちょっと気弱そうな、女性の声。反射的にそちらを見ると、凪さんが僕の寝台の脇で心配そうに僕を見つめていた。待て、頭の中が整理できてない。
混乱する頭で、とにかく現状把握に努める。
此処は、僕の家で。彼女は普通に服を着ている。此処で安堵した自分は本当にどうしようもない。
待て、じゃあ何故彼女は此処に居る？
……昨日は慥か、何徹目だったか。
……つまり僕がぶっ倒れたと。
「……すみません、ご迷惑をお掛けしました」
僕はベッドの上で姿勢を正し、頭を下げた。流石に彼女が此処まで運んでくれたのではないと思うが、僕のことを看てくれていたのは恐らく事実だろう。
しかもそれがただ単に寝不足だということも、本当に恥ずかしい。
だが考えてもみて欲しい。こちとらマフィアの情報課に居るんだ完全なるブラック企業の中でももっとブラックな部署と呼ばれつつマフィアの動向を逐一特務課の上司に報告して尚且つ報告書提出しかもそれを太宰君や森鷗外にバレないようにやれって言うんだから本当に無理に決まってい(以下略)。
『ああいえ！ 全然大丈夫ですよー』
軽やかな凪さんの声に、体の力がふっと抜ける。彼女の声には何かしらの能力が宿ってるのか、と勘繰ってしまう程に。
『んん、大丈夫そうですね。それにしても、部屋ホンット何もないんですねえ』
「まあ……、万一の事を考えて」
歯切れが悪くなってしまった僕の顔を数秒見つめた彼女は、『あはっ、そりゃそうか！』と屈託なく笑う。
──この笑みを壊してしまうのが、他ならぬ僕であることを。
僕はもう、知っている。
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もち明太子 - リクエストで原作の文ストの人たちとの絡みを見てみたいです (2022年8月30日 20時) (
レス) @page44 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ヴェルレエヌさんって一応生きてますよね。ってこと夢主とヴェルさん(ヴェルレエヌ)の絡みが見てみたい！ (2022年6月25日 11時) (レス) @page44 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - リーフさん» コメントありがとう御座います！！やりたいですね(真顔)。凪は基本周りの全員を自分よりすごいと思っているのであんまりキレないですね(笑)。リクエスト書くのは非常に遅くなると思うんですがやらせていただきます……！ (2022年1月26日 16時) (レス) id: cabf6df670 (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 本編でもコメントさせていただきましたが…番外編も超面白いです。それで大変恐縮なんですが…凪ちゃんが太宰さんやらにガチギレしたのみたいです。なんか静かに怒る人ほど怖いアレ。リク大変失礼ですがお願いします！！！（土下座） (2022年1月20日 18時) (レス) id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - 本当にありがとうございま！！感謝で！！あと、Twitterのアカ作ったのでフォローさせて頂きまし！！これからも応援してま！！本当に毎回毎回リク受け付けて下さりありがとうございます！！感謝しかないです！！ (2021年1月11日 16時) (レス) id: 71f36505fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2020年1月30日 17時
