夢主(記憶も)幼児化・文ストlove様リクエスト ページ1
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敦は目を覚ました。そして、隣で寝ている凪が大体九歳ぐらいの年齢になっているのを見て、またか、と小さく呟いた。
凪も少し身動ぎをすると、目を擦り乍ら云った。
『……だれぇ?』
敦がぴしりと固まったのを見て、凪は不思議そうに首を傾げた。
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『いろんな色があるね』
凪は敦の手をの握り乍ら云った。凪は皆の髪色を見て云ったのだが、生憎とこの世界で生きて来た敦は何の事か分からず、首を傾げる。
「本当に、誰の事も憶えてないのかい?」
太宰の問いに、凪はおどおどし乍ら答える。
『うん、えっと……ごめんね、おじさんのこととか、だれも判んないの』
「おじッ……!?」
余りのショックに独り言を呟き始める太宰。無論誰も構わない。
「一体如何いう事なんでしょう。今までこんな事無かったのに……」
「……僕にも判らないけど……その内戻るんじゃない?」
「ですが、記憶がないのは不便ですね」
皆が話し合っているのをいい事に、凪はとてとてその辺を走り回る。だが詰まらなくなり、結局話し合っている皆の周りを走る。
国木田が気になるのか、突進したりぐいぐいと服を引っ張ったりする凪。
「……おい、やめろ」
流石にうざくなって来た国木田は、凪を抱え上げる。普段と違うように見える景色に、凪は思わず『わあぁ!』と歓声を上げる。
そして国木田をじっと見__
「痛ッ、いだだだ!ちょっ、おい!痛!コラ、離せおい!」
凪はこんなに面白い事はない、というように目を輝かせて、尚も国木田の髪の毛を引っ張る。
『おとこのひとなのにかみが長いなんて、へんだねー!』
「変ッ……!?」
太宰と同じようにぶつぶつ云う国木田。無論誰も構わない。
凪は動かなくなった国木田に興味を失ったのか、キョロキョロと辺りを見回す。
__そして、乱歩が食べようとしていたお菓子を目ざとく見つける。凪はそれに手を伸ばす。
「あ―――――ッ!!」
乱歩が叫んだ。凪は口許を手で拭いている最中で、何かした……?という風に乱歩を見つめた。
「僕のお菓子!」
『うぇ……?ごめん、なさい、』
謝るが、食欲を抑えきれなくなったのかまたお菓子に手を伸ばす。
「駄目!此れは僕のなの!」
「いいじゃないか、乱歩さん」
『! いいの!?』
「駄目だよ!与謝野さん何云ってるの!?」
ギャーギャーと騒ぐ皆を見て、常識人の敦は密かに溜息を一つ、吐いたのだった。
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とあるアニメーター - マジですか!!!ありがとうございます!お願いします! (2020年1月21日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ!やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか!良かったです!リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう!と思った今日この頃の第3段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです!こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします! (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論!ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三!……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか? 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年7月6日 21時