月の音色 番外編

しゃっふりんぐ ページ12

※入れ替わり系の話。
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とある休日、私達は私の家で勉強会をしていたはずだった。

「え？ここは⋯りんりん〜、わかんない!」
「ここはそのｘの値を代入して。そうしたら答え出るから」
「んん？⋯んー⋯取り敢えず本能寺の変とか答えておいたほうがいいかな？」
「⋯原田君、今やってるのって数学だよね？」

カレカノ揃って恐ろしいほどのお馬鹿さんたちに勉強を教えること約一時間半。そろそろ休憩かな?と思い、それぞれの飲みたいものを聞き、取りに行く。

階段を降りないと台所につかないためこの移動が地味に面倒くさい。

「よし、これでオッケーかな」
「A、大丈夫?ちょっと時間掛かってるっぽいけど⋯」
「あ、俺お菓子取ってくる！」
「あっ！りんりん!手伝、うわっ!!」

私が階段に着いた当たりにかおりがダッシュで降りようとしたらしく階段を踏み外した。

幸いにもそんなに段数は多くないので怪我はなさそうだ。
だがしかし、かおりは慌てて波風の手を掴んだらしくその波風も慌ててトウマの手を握っていた。

後は言わなくても察せるだろう。私の上にその三人が落ちてきて全員頭をぶつけてしまった。

A(トウマ)「痛たッ⋯皆、大丈夫?⋯あれ？」
かおり(海斗)「大丈夫だよ、りんりん!りんりんこそ怪我は？」
トウマ(A)「⋯なんか目線が低いんだけど⋯」
海斗(かおり)「⋯ん？俺、こんなに目線低かったか⋯？?」

ハッとして前を見ると自分がいる。待て⋯これってまさか⋯

「「私/俺/僕達、入れ替わってる!?」」

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