検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,939 hit

一人ぼっちの蛇と科学者のお話 (ご本家改造) ページ3

「嫌だ…消えたくない」
今まで散々ひとを嘲笑ってきた「クロハ」が足元で泣いている
「願い事を探さないと…」
このセリフを吐いてはユラリと立ち上がり力なく膝から崩れる
今にも死にそうだった
「なあ…主なら、あんたなら何かしら願いがあるだろう」
クロハは虚ろな目で俺に手を伸ばしたが俺はそれを振り払った
「お前は本当にしつこい」
クロハはビクッと肩を震わせ悲しげな表情を見せた
「主まで俺を見捨てるのか」
ごめんな、クロハ。俺の願いはもう叶ったんだ
俺はアヤカを選ぶんだ。
もうクロハの残された時間に寄り添うしか…
「世話になったな。相棒」
「あ…」
ズキン
痛い。胸が痛い…苦しい
泣きそうなんだ。俺
なんで自分のまわりの人間ばかりが消えてしまうのだろう
アヤカもアヤノも子供たちも生徒も
消えたのは俺のせいなのに…どうしてもクロハのせいにしたくなる
願いを叶えるおもちゃは使い捨て。
まるで利用してたみたいなんだ
こんなにクズな人間だったんだ、俺。
よく貴音が言ってたよな。人間のクズって。
「ごめん。ごめんな。クロハ」
たまらず涙が溢れていく。さっきまで幸せだったのに
「ある…じ……」
数秒後、クロハの足元は渦をまき。体を飲み込もうとした
「クロハ…またな」
ごめんなさい。こんな主で
とっさに目を伏せた その瞬間
何かに白衣の裾を掴まれた
「俺は…させない!主を逃がさない…」
クロハだった
必死に手を伸ばして必死に叫んでいる
「もう終わらせてくれ!はなしてくれ!」
この夏の物語を…
『本当にこれでいいの?』
アヤカの声
『まだあなたを必要とする人がいるのならもう少しこの世界に残ったらどう?』
そんなことをしたら願い事が…
『私があなたを逝かせない。』
クロハが俺を必要としているなら…
もう少し残ってもいいかもしれない
『いつでも迎えにいくから……………』
アヤカ…
『ばいばい…』
この瞬間、クロハの足元の渦が消えた
「主。これからもよろしくお願いします」
俺はゆっくりと笑った
【永遠にな】
 
アヤカ。俺はまだ生きるから、もう少し見守っててくれ。

温泉へ行こう…→←カラオケハプニング



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:ケンジロウ , 黒幕 , カゲプロ   
作品ジャンル:ギャグ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

;raia;@中二病(プロフ) - ゴーグルトビーloveさん» !!!( °∀°)アザミーン!!! (2014年10月7日 20時) (レス) id: 0fa0d034f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴーグルトビーlove - そしていまアザミさんを出そうと考えてる (2014年10月7日 17時) (レス) id: d17608b933 (このIDを非表示/違反報告)
;raia;@中二病(プロフ) - ゴーグルトビーloveさん» 誰かが更新を待ってくれてるって嬉しいよね(´∀`) (2014年9月22日 18時) (レス) id: 0fa0d034f9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴーグルトビーlove - 更新待っている人がいる…幸せヽ(;▽;)ノ (2014年9月22日 16時) (レス) id: d17608b933 (このIDを非表示/違反報告)
悪ノ霊 - 更新をまっていました^^密かに見ていましたが作者さんが (2014年9月22日 7時) (レス) id: 93a059e409 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒コノケンは私の主食 | 作成日時:2014年5月1日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。