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もしも夢主が探偵社員だったら 続き ページ10

『う……。』




頭に鈍い痛みを感じ乍ら



ゆるゆると瞼を開く。





確か拠点の桜閣に連れてかれて……、




此処は何処だ?





立ち上がると、




しゃら、という音が重なって聞こえた。






『え"。』





手元と足元を見ると、確り枷が付いていた。




目隠しが無いのがせめてもの救いだろうか。






…というか私を何だと思っているんだ。




手枷足枷なんて必要無くないか?






先刻からつん、と異臭が鼻をつくので、




寧ろこの悪臭を無くすのを努力してほしい。







……気を取り直して部屋の内部を見渡すと、





床に転がる鎖や拷問器具の数々に、




壁に跳ねている血痕。






………いかにもな感じだ。





痛いのは厭だな、と考えていると




扉が開く音、反響する足音が聞こえてきた。





思わず身を硬くする。






「……Aッて云ったか?
手前、何処の奴だ?」




思わず声が聞こえた方に顔を向ける。




『中原さん……?』





……あの美しい、煉瓦色の髪が見えた。





「…質問に答えろ。」




『え、あ……えっと。』





この前とは別人の様な雰囲気に、



驚嘆してどもる。





『探偵社、です……。』





俯いて細い声で答えると、




「探偵社……。
…ンの糞太宰、また何か企んで….?」




眉をひそめて呟く。






『あの人と知り合いなんですか。』





……まァな、という厭そうな返事。





太宰さん、貴方何したんですか…。






「そーいや、手前の異能力は?」





…あ、そうか。矢張り気になる所だよね。






この事を人に話すのは二回目だ。




探偵社でのと、此れ。





思わず緊張して仕舞うが、




軽く深呼吸してから口を開いた。







『__異能力名、【二十四の瞳】。
 右目で人に死を与え、
 左目で異能生命体を十二体発現させます。』





……彼が軽く目を見開くのが見える。






『あと、貴方の事が好きで此処に来ました!』





やけくそになって云う。






_____頬が、朱に染まった。






********************
やっと終わった……。
最後に朱に染まった頬はどちらの物か…、
好きに解釈して頂けると良いです。

あと、これ以上は考えてないので、
これからはリクエストが来たら書きます。
よろしくお願いします。



.

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作者名:こん | 作成日時:2019年2月17日 9時

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