包帯と前髪・番外編 [文スト] (ページ8)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:3,615 hit

もしも夢主が探偵社員だったら続きページ8

『……………へ?』

思わず呆けた声が口から出る｡

…マフィア?

まふぃあ……mafia……

『…ポートマフィア!?』

太宰さんは何も答えず

何時も通りの腹立つ笑顔の侭である｡

中原さん＝ポートマフィア……｡

私にとってあまりに非現実的で理解できない｡

…辻褄は合ってしまうのだが｡

私の歩いていた海沿いは

最近知ったがポートマフィアの区画で､

しかも中原さん凄い強かった……否､

此れだけで決めるのも良くないと云うか…｡

頭の中がこんがらがってこんがらがって､

ショート寸前になっている｡

………頭弱いとか云うな｡

｢でも､｣

唐突に太宰さんが話し始める｡

『でも､何です?』

｢…少なからず中也は
君が探偵社員と知って…否､知ってないかな｡
まぁ打算的に恩を売ろうだなんて事､
思ってないだろうから大丈夫さ｡｣

脳筋だしね､と失礼な事を抜かした

目の前の男を異能でぶん殴る｡

｢痛ｯ!え､Aちゃん今の何!?え!?｣

恐らく異能力持ちな事に驚いているのだろう｡

嘗て無い程の慌てようである｡

『其れは先程のアドバイスへの礼です｡
　……否､矢張り私に感謝して下さい｡
　初めて異能力持ちな事を人に教えたんで｡』

へ……?と意味わからなそうにしていたが､

次の瞬間何時も通りの顔に戻る｡

『あれ､阿呆面は止めたんですか?』

訊くと､

｢何となく判ったしね｡
……というか阿呆面って云わないで傷付く｡｣

と泣いたふりをするのを横目で眺め､

日々の業務に戻った｡

今日は早く仕事を上がって､

あの海沿いをもう一度歩こうと思い乍ら｡＿

　

　

　

　

…というか

『国木田さん煩い!てか痛い!』

先程から異能力持ちかを問い掛けて

私の肩を掴んで揺らす国木田さんに大声で怒鳴る｡

その声が静かに響き渡った｡＿

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
かなり遅れました…すみません｡
続きます!!

.