もしも夢主が探偵社員だったら 続き ページ5
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_先日、私は船の行き交うヨコハマ港付近を
ぶらぶらと歩いていた。
特に此れと云った意味は無い。
休暇で文字通り暇だっただけだ。
故に、……外国人らしきガタイの良い男性達に
囲まれる等という事は、予想になかったのだ。
彼等は外国語_何処の語か判らないが_
を話し、詰めよってきた。
……往来の真っ只中と云うのに
行き交う人々は見て見ぬ振りを決め込んでいる。
流石にこんな場所で異能力を使う訳には…と
行動を躊躇っていると、
『痛ッ!』
目の前の男達は痺れを切らしたのか、
強く腕を掴み、
…影に隠れて私の身体に触れてきている。
__そろそろ我慢の限界だ。
そう思って拳を振り抜こうとすると、
「……何遣ッてンだ、お前ら。」
_アルトの美声が聞こえた。
そちらを見ると、やや背が低めの…
然し可成り美形な男性が立っていた。
周りの男達が凄むが、平然としている。
其の男性は相手が外国人だと知ると、
少し考えてから
「…c'est mon amour,
pas touche, dégage.」
と云い、私の手を引いた。
内心疑問符で一杯だったが、
為されるが侭、彼の胸に頭を寄せる。
どこからかした良い香りと、
思いの外確りとした体つきに顔が熱くなる。
『(…って何考えてんだ私………!)』
自らに突っ込みつつ頭を少し放すと、
気付いた彼が申し訳無さげに微笑む。
……誰だ、此のイケメンは。
否、顔だけのイケメンなら我が社に
包帯無駄遣い装置が居るので見慣れている。
然し、内面までとは…。
と、先程まで私を拘束していた彼等は
怒り心頭といった様子で、
私を擁護した謎のイケメンに拳を振り上げる。
思わず目を瞑ると
謎のイケメンは軽々と其れを避け、
_目の前のガタイの良い男達を吹き飛ばした。
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まだまだ遣ります
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作者名:こん | 作成日時:2019年2月17日 9時