照兄の彼女になりたい4

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『え、康二から聞いたんじゃなかったの？』






蓮「………いや、俺が聞いたのはAがぶっ倒れたとかなんとか、って話だったから、」




『あ、そっち…………』





あー……、これはもう全部洗いざらい話さないと、勘の鋭い蓮には誤魔化しは通用しないな。






私は、順を追って説明する。



ひーくんの事も、康二の事も。









一通り話した後、蓮は大きな溜息とともに頭を抱える。








蓮「……………やらかしてんな、康二」


『いや、やらかしてんのは私なんだけど』


蓮「ああ、こっちの話」




私は蓮に隠し事出来ないけど、


蓮は私に隠し事だらけ。




これは昔から何も変わらない。









蓮「…………で、どうすんの？」




やっとコーヒーに口をつける蓮。


私もそれに合わせて、一口。




『………どうすればいいかわかんないから悩んでるんでしょ』



蓮「まあ、それもそうか」






マグカップを置いて腕を組み、じっと何かを考えている蓮。





蓮「お前さ、頭痛の原因って、何？」



『あー、急に発症した定期的な頭痛？』


蓮「なんで急に発症したのかなって思わないわけ？」



『それ考えようとしたら頭痛くなるんだもん』






蓮「………厄介だな」








ねぇ、だから何の話？



今話すべき事は頭痛の原因についてじゃない。







蓮「とりあえず、待ってくれるんでしょ？康二は」


『口ではそう言ってるけど、待たせすぎるのも良くないよね』




蓮「そこは素直に甘えていいんじゃない？
その"ひーくん"、て人と遊びに行くのは、約束してんだから行かなきゃ」






あ、れ。





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