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『わざわざ言わないよそんな事。
私も別にすごく欲しいってわけじゃないしね』
康「………まぁー……せやんなぁ。
照兄に言ったら心配で毎日学校に乗り込みに来てまうわ」
『ははっ、想像出来ちゃう』
私は友達がいない事に対して意外と何とも思ってなくて
友達いらない、って訳でもないし、
すごく欲しい、とも思わない。
康「Aの事知る努力もせーへんやつらなんかにな、
Aの悪口言われたないわ。
Aのいい所なんか数え切れへん程あるけど、聞かれても絶対教えてあげへんもん！」
『はは、康二ありがとね。
でも本当に私は大丈夫だよ？
歩み寄ろうとしない私も悪いし』
康「そんなん、人数の多い方が悪いに決まってるやん、Aは悪くない、絶対に」
康二は口を尖らせて、私を庇う。
中学の頃、ただでさえ人見知りの康二が転校して来た時、
仲間内に誘ってあげたのが、実は私だったりする。
高校は少しだけ偏差値の高い所へ行ってしまったばかりに、同じ中学出身の人は生憎康二だけ。
中学の時こそ友達に囲まれて幸せだった私は、いつの間にか友達ゼロの寂しい人間に変わり果てた事なんて、
中学の時の友達は誰一人として知らない。
康「………なぁ、中学の友達とかにAの事なんで言ったあかんの？
みんなAの事大好きやから、絶対助けてくれると思うのに………」
『だーかーら、私は別に友達が欲しいって訳でもないから大丈夫なの！
それにみんな心配しちゃうでしょ？』
康「俺が嫌やの…！
Aは、……Aは俺にとって、ほんまに……」
そう言って、下を向く康二。
『……………康二？』
康「お、俺にとってAは永遠のヒーローやから、
ヒーローが落ち込んでる姿なんて見たないやろ！？
そゆことやねん！！！」
何故か顔を真っ赤にしてそう言い放つ康二。
よほど懐いてくれてるのだろう。
本当に義理深い人だなぁ。
『ありがとう、康二。
何回も言っちゃうけど、本当に感謝してる。
私は康二さえいれば楽しいよ？
だから、康二も私に気を使わずに、遊びたい人と遊んで。
私と遊びたい時にだけ私に会いに来れば大丈夫だからね？』
何度も私の所へ遊びに来てくれるのはありがたい事だけど、
康二には私と違って、高校で出会った沢山の友達がいる。
私なんかの為にその人達との時間を割いてほしくない。
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バナナオレ(プロフ) - まりえさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年1月11日 23時) (
レス) id: 7f3fe86c2e (このIDを非表示/違反報告)
まりえ(プロフ) - はじめまして！とってもキュンキュンさせてもらってます(*^^*)更新頑張ってくださいっ♪ (2021年1月11日 20時) (レス) id: c4d68ae9e7 (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - Manaさん» ありがとうございます！そんな…嬉しい限りです！更新頑張ります！ (2021年1月11日 20時) (レス) id: 5c2084f4fb (このIDを非表示/違反報告)
バナナオレ(プロフ) - mitsuwakoさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年1月11日 20時) (レス) id: 5c2084f4fb (このIDを非表示/違反報告)
Mana(プロフ) - コメント失礼します！ここ数ヶ月読んできたお話の中で一番ドキドキしてキュンキュンしておもしろいです！！これからも楽しみにしています！！応援しています！ (2021年1月11日 16時) (レス) id: 452c476dcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バナナオレ
| 作成日時：2021年1月7日 1時
