もう一つの輝き [ エイリア ] 1st『イナイレ』

『Ｍｏｏｎｌｉｔ ｎｉｇｈｔ』 85 ページ5

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病院から連絡を受けた時、心臓が一瞬ひやりとした。



あの子が倒れた。また激しい運動、そう、例えばサッカーみたいな運動をしたに違いない。




震える手で受話器を外して、急いで財布と携帯電話だけを持って病院に向かった。




ドンドンというこの音が私の足音なのか心臓の音なのか分からなかった。




たまたまつけておいたテレビにあの子の声が聞こえたときの戸惑いを今でも覚えている。




どこで転がることでもしたのか、体からちらっと見える紫色のあざに眉間をしわくちゃにした。




病院生活から離れて間もないのに、再びあのようにサッカーに飛び込むあの子が憎らしい気持ちもした。




通信手段とは、通信手段をすべて利用し、あの子に連絡を取ったが、戻ってくるのは冷たい機械音に過ぎなかった。




不安のため、いますぐにでもスタジアムに向かおうとした瞬間、ドカンという爆発音とともに、あの子の中学校から煙が立ち昇り始めた。




ぼんやりする精神の中で、苦労して自分をなだめた。




いや、さっきまで競技場にいたわ。あそこにはいないはず。無事よ。




カリッと爪をかみながら家の中を歩き回った。




どれほど過ぎたか響く受話器に、その子の声を期待して受け取ったが、流れてくる声は、ほかの人の声、さらには病院の看護婦の機械的な声だった。




着いた所は、あの子が隣の男の子に出会ってから飽きるほど来ていたその病院だった。




見慣れた正門を過ぎて、手続きを素早く終え、あの子がいるという病院の方へ歩いていった。




横に見える集中治療室で息を止めた。いつかは、あの子が横になっている場所があそこだろうという不吉な思いが止まらなかった。





到着した病室の前には、あの子と同じ年頃の子供たちがいっぱい立っていた。 あの子の幼なじみは見えなかった。




病室のドアを開けると、見慣れた顔がいた。

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