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アバンティーズ が再始動してしばらく経った頃、だいぶ私はここでの生活にも慣れて少しずつだが編集の手伝いなどもやるようになってきた
今日もみんなは夜中まで撮影をして明け方やっと部屋に戻っていった
久しぶりの撮り溜めで私も疲れた
編集は明日にしよう、そう決めて最近部屋に届いた緑色のソファに寝転ぶとすぐに深い眠りについた
…と、思っていたがどこかの部屋から物音が聞こえるとすぐに目が覚める
大丈夫、ここはあの家ではないから…
何度も自分に言い聞かせるものの一度目が覚めるともう眠れない
どれくらい寝ただろうか
時計を見て少しため息をつくとパソコンを開く
昔のことを夢で見たり少しの物音でも目が覚めて朝が来るのを待つ日々
正直眠くて仕方がないが起きた時の動悸や息苦しさをまた味わうのかと思うと寝直そうという気にはならない
「A、寝られない?」
扉を開ける音が聞こえるとえいちゃんが部屋に入ってくる
『おはよう。まだ朝早いからもう少し寝たら?』
エ「ずっと寝れてないんでしょ?」
はぐらかしたつもりでもえいちゃんは私の返事を無視して話を続ける
エ「まだ怖いんだ」
『…少しね。目が覚めちゃうっていうか』
エ「…ふーん、じゃあ一緒に寝よーう」
えいちゃんはふざけたような口調でソファに寝転ぶと私の腕を引っ張りあっさり腕の中に収まる形になった
『えいちゃん…?』
エ「こうすれば怖くない。もし目が覚めても俺がいるから」
そういうと子供をあやすように背中をポンポンと叩くえいちゃん
えいちゃんの匂いがするなんていうと変態っぽいけどでも安心する…
疲れがたまっていたからか私が眠りにつくまでそんなに時間はかからなかった
エ「おやすみ、A」
いつぶりにこんなに眠ったかという程に寝て次に目が覚めた時にはみっくんやそら、りっくんに囲まれてやんや言われたことは言うまでもない
でもその日を境にえいちゃんは寝る時に私を呼んで一緒に寝てくれるようになった
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少しでも安心できる居場所を作ってあげたいその気持ちは恋心か友情か…
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はち(プロフ) - めえさん» 返事遅くなり申し訳ありません。そう言っていただけて嬉しいです!いろいろありなかなか更新できなくなりましたが、ゆっくりと更新して行くつもりです。続編も愛して頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (2020年2月24日 12時) (レス) id: 72833c8bea (このIDを非表示/違反報告)
めえ(プロフ) - エイジさんの過保護感とマホトさんの親分ぷりに水溜りボンドさん達のやさしさがとても素敵に書かれててとても楽しくみさせていただきましたー!続編もみますー! (2019年4月20日 15時) (レス) id: ddaa62ce9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はち | 作成日時:2018年10月7日 19時