彼たちがデビューするまで。【くろくん】 (ページ2)

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あれから2年。

変な形で始まったこの関係はまだ続いている

今は半同棲状態、彼の方が私の家にやってくる

ジャニーズをしている彼はなんと10日後にデビューを控えていて今はすごく大忙し

デビュー後もしかしたら会えなくなるかもしれない、今より遠い存在になってしまう

そんな不安があるせいか今のこの時間がなによりも大事だ。

今日も家に帰ると彼の靴があった

「蓮～ただいま。」

「おかえり、（人１）。」

ソファーでくつろぐ彼はスマホから顔を上げ笑った

にっこりと笑う彼を見るだけですごく癒される。

「お風呂はいってくるね」

「はーい」

洗面所に向かう途中で壁にぶつかった。

最近仕事が忙しいせいか目眩と頭痛がすごい

ふらつくことも増えた。

もうすぐでお仕事も落ち着くしよくなるはず。

なんて、のんきに思って

お風呂から上がり髪を拭きながらリビングに行くと彼がドライヤーを持って準備をしていた

「こっち、乾かしてあげる」

「ありがとう、お願いします」

慣れた手つきで髪を乾かしてくれる

すごく好きだ。

「蓮、大好き」

「なに？急に」

「好きだなって思っただけ」

「俺も大好きだよ」

髪も乾かし終わりドライヤーを片付けようと立ち上がった瞬間

ものすごい頭痛に襲われ倒れた。

「あっぶね...」

「ごめん、、ありがと･･･ちょっと頭が痛くてっ...」

「（人１）？」

大丈夫だよ。笑ってそう言いたかったけど頭の痛さが尋常じゃない

「（人１）！（人１）！！」

かすむ視界には大声で私の名前を叫ぶ姿

心配しないで大丈夫よ、

言葉にできず私は意識を失ってしまった。