彼たちがデビューするまで。【きいろくん】 (ページ3)

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あれから数日。彼の所属するグループのデビューが大々的に発表された。

２グループ合同デビュー。

ジャニーズ史上初というのもあって注目度も高く、なかなか忙しそうだった。

彼は、いろいろな先輩方からの祝いにお呼ばれされたり、今まで以上にテレビに出たり撮影で泊りで出かけたりと家を空けることが増えた。

ライブやダンスの練習、リーダーとしての責任。いろいろ背負っている彼は毎日大変そうだった。

私にできることはを見守ってあげることだけ、

彼が帰ってきて疲れがとれて癒されるよう、いつも以上に家の事を頑張った。

「ただいま～」

「おかえりなさい！お疲れ様、今日は早かったんだね。」

「うん、いつもより早く終わったから急いで帰ってきた。（人1）に会いたくって」

「ありがとう。私もひーくんに会いたかったよ。」

甘やかすように私の頭のずっと上にある彼の頬をなでるとすごく嬉しそうだった。

「やべー、すごい癒される。俺、この時間大好きだわ」

「私も。」

リビングに入りカレンダーを見ると「デビュー日」と書いてあるマスまでちょうど一か月だった。