爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ8)

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55　目線の痛さページ8

教室へ入ると葵は本を読んでいた。私には気づいたのか気づいていないのか分からない。

「お前ら今日一緒に登校してたよな！？」

「え！？マジで！神葉と風化が！？」

「違うわ！」

神葉くんは大きな声で否定した。

「まだ……違う。」

え……

「まだって！？それ告白じゃね？」

「マジか付き合っちゃえよー！」

『…えぇ…その……』

ヒューヒュー言ってくる皆。葵がいるのにどうしたら……

『…ち、違うから…やめて。』

それでも静かにはならない。早く…チャイム鳴って下さい…祈るように時計を見つめる。

「……席ついて」

葵が暗い声で皆に言ったので皆はスッと席に着いた。

……その日から、どんどんどんどん…葵は私から離れていった。でも、私は自分の事に集中した。今思えば、何で私から声かけなかたんだろうって…ずっと引きずっているよ。

三年生になって葵とクラスも別になってしまった。私は神葉くんの告白はずっと断っていた。神葉くんは、背も伸びて、個性ももっと強くなったので女子から人気があった。当然その女子の目は痛かった。私もヒーロー志望でそれなりに良い成績だったから、その時までは手を出してこなかった。

何故か葵が虐められていると知ったのは、夏休みが終わり新学期が始まった頃。

LINEをしてもいつも見てくれなかったので、私はついに話しかけることにした。

ある放課後の日に…