爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ23)

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70　皆の職場体験後ページ23

眠さを我慢しながら今日は一人で登校。教室に近くなるといつもより皆の声が響いていた。きっと職場体験の話で盛り上がっているだろう。

私は無駄に大きなドアを開けると席に着……く。

「何だその髪！爆豪まじか！」

「笑うな！ブッ殺すぞ。」

爆豪くんの髪が……8：2に。確か…ベストジーニストの所へ職場体験に行った爆豪くん。そのような髪型に決められていたのかな。

「おー風化じゃん。見ろよこの爆豪！アッハハハハ」

「見んな。ブッ殺すぞ。」

まずい。笑ったら殺される。笑ったら殺される。

『お、おはよ。爆豪く……フフ…』

「爆豪好きな奴にも笑われてんじゃん。」

笑ってしまった。皆、今までありがとう。今日殺されるかもしれません。

「うるっせんだよ！」

その瞬間、ポンッと爆豪くんの髪がもとに戻った。フム…怒るともとに戻るような髪質なのか。

「「戻ったーアッハハハハ！」」

殺されなかった。良かった、大丈夫だった。

切島くんたちがそこから離れると私は爆豪くんにまた話しかけた。

『髪を見られたくなかったから今日は迎えに来なかったんだ…それが理由なら良かった。嫌われたのかと思った…』

「………その言葉はお前は俺の事好きって事かよ。」

しまった。意味を深く考えずに発言してしまった。

『そ……れは…』

「そうそうヒーロー殺し！！」

私の言葉を遮るように瀬呂くんの声が響く。爆豪くんもそちらの方を見た。ここだ。ここで話題を逸らせば爆豪くんは傷つかない。

職場体験中に緑間くん、轟くん、飯田くんがヒーロー殺しと戦ったと聞いていた。飯田くんは……お兄さんがヒーロー殺しに襲われたそうだが、一命はとりとめたそうだ。良かったね、飯田くん。大事な人を失うってきっと我慢できないだろうから。

飯田くんが気合いを入れ直したところでチャイムが鳴る数分前。飯田委員長の呼びかけで皆が席に着いた。

今日はオールマイトの授業もあるし、楽しみだ。今日はどんなことをするのかな。

午前中の授業中、一回だけ爆豪くんと目が合って爆豪くんが顔を赤らめた。爆豪くん…意外とかわいいところがあるんだな。

もう少しだけ。もう少し爆豪くんの事を知りたい。もしかしたら、好きになれるかもしれない。もう少しだけ時間をかけても良いのかな。