爆豪くんにベタ惚れされた2【ヒロアカ】 (ページ18)

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65　CM撮影！？ページ18

大きめの事務所に到着するとそこへもう一人現れた。

「八百万と風化？二人もここの事務所に来たんだね。」

『あ…挙藤さん。よろしくね。』

という事はウワバミさんの事務所で職場体験をするのは私と八百万さんと挙藤さんか。女子同士で安心した。

案内をされると早速ウワバミさんのもとへ。挨拶と軽い自己紹介を済ませるとウワバミさんは化粧をし始めた。

「何で私が貴方たちを指名したか分かる？」

「それは…ヒーローとしての資質を見抜いて下さったからでは…？」

八百万さんが答えるとウワバミさんは微笑みながら口を開いた。

「貴方たちがかわいいからよ。」

多分ここにいる三人が同じことを思ったであろう。"何故？"と。

ヒーローは副業が許されているらしい。それでウワバミさんは化粧を始めたのか。

「というわけでこれからCM撮影なの。付き合ってね。」

「もっと…ヒーロー的活動を体験したいんだけどな。」

「いえ！！これもプロ入りすれば避けては通れぬ道ですわ！それに良いとこなしだった私を見初めて下さった方ですもの…」

「たんと勉強させてもらいますわ!!!!」

『気張ってるね…』

そこで移動するともっと驚くべき発言。ウワバミさんは私たちと一緒にCMを撮ると言った。全員が見るんだよね。国民の。

『お腹痛くなってきた…』

「Aさん！？緊張されてはいけませんよ……」

そういう八百万さんも冷や汗をかいているのである。挙藤さんも浮かない顔をしている。

髪をクルクルとメイクをする人にやられて準備完了だ。もうやるしかないんだ。葵たちに見られたら怖いが仕方ない。ヒーローになればもっと有名に………なれればいいな。

一人一人アップの時は私が良い感じに風を吹かせた。何時間もかかったように思えたが実際は1時間程度だったのだ。

午後は町を歩いてパトロール………らしいがウワバミさんは町の人にサインを書いてあげたり、写真を撮ってあげたりしている。これといってヒーローらしい活動はしなかった。

「じゃ今日はここまでね。事務所に専用スペース用意してあるからゆっくりしててね。」

「は、はい…」

結局そのまま夜だ。八百万さんと挙藤さんと話をしていると携帯が震えた。相手は何となく分かっていたが、やはり爆豪勝己と表示されていた。