夢の先【爆豪勝己】2

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入院中
何度かクラスのみんながお見舞いに来てくれてたみたいだけど目を覚ましてなかったので会えず

目を覚ましてからも私の精神的な問題でオールマイトと警察を除き、家族以外は面会謝絶となっていた


そして私はお母さんに迎えに来てもらい退院した


家に帰ってからも自分の部屋に閉じこもっていた


私の部屋の窓からはかっちゃんの家が見える

その窓の前からずっと動かず、ただ帰ってくることだけを祈っていた


かっちゃんの家を眺めながら祈り、そして涙を流す…

入院中からずっと眠りたくても目を閉じるとあのときの光景を思い出してしまうから、眠れなかった



ｺﾝｺﾝ



母「…A…ちゃんと食べないと…それに寝てないんでしょう…？」


『……ぃらなぃ…』


母「さっき引子さんから連絡あったよ…出久くん今日退院したんだって」



出久…


よかった…


母「……ご飯ここ置いとくからちゃんと食べてね…あと少しは寝なさい…また倒れちゃうよ」


『…………』


ごめんね…お母さん…

心配ばっかりかけて…


でも…
かっちゃんは今ものすごく怖い思いをしてる…

それなのに私だけ温かいご飯を食べて、安心して眠るなんてできないよ…



少し暗くなってきた頃

部屋の小さなテレビをつけると校長と相澤先生たちが記者会見をしていた


『(…メディア嫌いの相澤先生が…)』


しかし、記者たちの質問は心無いものばかりだった


雄英が悪い…
かっちゃんのことも悪く言っているように聞こえた…


相「「……ただ、体育祭でのソレらは彼の理想の強さに起因しています
誰よりもトップヒーローを追い求め…もがいている
あれを見て隙と捉えたのなら敵は浅はかであると私は考えております」」



『……ｯ』



かっちゃん…


相澤先生の言葉を聞いてまた涙が止まらなかった

この言葉をかっちゃんに聞かせてあげたかった…







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