おかえりなさい ページ11
ーガチャ
『ニャー』ﾋﾟｮﾝ
「！…ただいまA」
ガチャリと玄関が開いたと同時に、床を蹴って勝己くんの胸に飛び込む。
急に飛び込んできた私を難なく抱きとめ、靴を脱いで家に上がる勝己くん。
お帰りなさい勝己くん！
「なんだA、今日はやけに甘えただな」
『ニャア』ｺﾞﾛｺﾞﾛ
「そんなに寂しかったんか？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
『……』ｽﾘｽﾘ
そうですとも、とても寂しかったんです！
大好きなお散歩も、途中で中断してお家に帰ってきてしまうほどだったんですから！
勝己くんは私を抱いたままリビングに移動し、ソファに座って私の事を撫でてくれました。
すると、お夕食の準備をしていた光己さんがキッチンから出てきました。
「Aも勝己のことが大好きね〜」
『ニャ〜ン』ｺﾞﾛｺﾞﾛ
大好きですよ！当たり前です！
勿論、光己さんや勝さんも大好きですよ？
「ババア、飯」
ースパン！
「ってーな！！何すんだよ！！」
「その前にただいまでしょうがクソガキ！！」
光己さんに叩かれた勝己くんはグルルッと唸りますが、決して反撃したりしません。
母は強し、なんですね。
手を洗ってくるように言われた勝己くんは、私を下ろして舌打ちしながらも洗面所へ向かいました。
「勿論、Aの分のご飯もあるわよ」
『ニャー』
ありがとうございます、光己さん！
先にお夕食を頂いた私は、勝己くんのお部屋へ向かいます。
そしてお夕食を食べ終えた勝己くんが、お部屋に入ってきました。
「ほら来いA」
『ンニャ！』
椅子に座ってお膝をポンポンと叩く勝己くん。
さあ勝己くん、私と遊びましょう！
私はピョンと勝己くんのお膝に乗り、撫でて撫でてと頭を押し付けます。
「A、お前はほんとに可愛いな」
『ニャァ』ｺﾞﾛｺﾞﾛ
「おやつ食うか？」
『ニャア！』
「ちょっと待っとけ」
机の引き出しから出てきたのは、カリカリ(高級品)でした！
しかも私の好物！！
勝己くんマジですか！食べます！ください！！
「ん…おいそんながっつくなや、さっき飯食ったろ」
『………』ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「って聞いてねぇか」
いいえ、ちゃんと聞いてますよ？
これはあれです、別腹ですので余裕で入ります！
それにしてもこんな高級品をどこで……。
「小遣いで買った。うめぇか？」
……勝己くん、あなたはきっとスパダリになりますよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぐ - かわ (9月29日 22時) (
レス) @page39 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - めっちゃおもろい もうなんか、めっちゃ好き！ (9月4日 9時) (レス) @page39 id: 6e3a47796c (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 猫ちゃんかわいい(*≧з≦)❤ (2023年2月24日 22時) (レス) @page39 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 好きですっ！！！ (2023年1月16日 18時) (レス) @page39 id: 090773d13c (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 猫大好き人間です！ほんとの猫もこんなこと思っているのかな〜と思いました！更新頑張って下さい！ (2022年9月17日 19時) (レス) @page39 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺大福 | 作成日時：2018年12月5日 13時
