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第57話 ページ19

しばらくして冷静さを取り戻し、俺は立ち上がった。
どこへ行く訳でもないけど、とりあえずこの部屋から移動したかった。



そういえば、俺の鴉は何処へ行ったのだろうか。
他の鎹鴉より頭が良く、冷静だったからきっとお館様の所へ行き、一番に俺のことを報告したのだろう。



そんなことを思いながら一歩踏み出す。それに反応するように俺の羽織から茶封筒が落ちた。
きっと宇髄さんがいつの間にか入れたのだろう。



拾い上げて見ると、茶封筒の真ん中に“Aへ”と濃淡な字で堂々と書かれていて、なんだか笑ってしまう。
差出人の名を見て俺は目を見開く。



そこには煉獄杏寿郎の文字。俺はまるで急かされたように封をあけ、中の手紙に目を通した。
それは紛れもなく、遺書だった。



“Aへ。

これを読んでいるということは、もう俺は死んでるのだろう!
もし俺が責務を全うして死んでいたら、墓に薩摩芋の味噌汁を供えておいてくれ!”



「……言われなくてもお供えします。」



自然と笑みが零れた。煉獄さんらしいな。



“俺は悔いのないように生きてきた。だが、心残りが幾つかある。

その中の一つにAが含まれているんだ。

そうだな、せっかくだし少し昔話でもしようか。

長くなるかもしれないが、最後まで読んでくれると嬉しい。

まず、Aと出会った日から────”

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みー - もう夢主が性癖にぶっ刺さってくるぅ!!不死川さーん!!!かっこいいっす!泣きました (2021年9月6日 18時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - かすみ草とハルジオンさん» とても光栄なお言葉ありがとうございます!嬉しいです!! (2020年4月9日 0時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
かすみ草とハルジオン - 夢主のキャラと言うか性格が好きすぎてヤバいです! 普通に号泣できるぐらい凄いです!((語彙力  こんな凄い作品を読ませてくれてありがとうございます! (2020年3月23日 15時) (レス) id: 36ef626f85 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - √さん» ありがとうございます!嬉しいです!!呼吸の取得おめでとうございます(笑) (2019年12月27日 12時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
- 尊いの呼吸・弍の型 号泣が使えるようになりましたありがとうございます (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす x他1人 | 作成日時:2019年9月8日 18時

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