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第4話 ページ6

「お早うA。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな。」



産屋敷邸に入り、お館様の声が聞こえた瞬間に膝をつき頭を下げる。
お館様の声はなんというか、不思議だ。何をうつしているか分からない瞳も俺の嘘を見透かしているようで、少し苦手だ。



「お館様におかれましても御壮健でなによりです。益々の御多幸を切にお祈り申し上げます。」



実弥さんに教えて貰った挨拶を笑顔でする。するとお館様もニコリと微笑んだ。
なんというか、この人の前にいると心が癒されるというか浄化されていく気分になる。



「なに、そんな無理やり笑顔をつくらなくても大丈夫だよ。もっと肩の力を抜いてごらん。」



この人の声は人を動かす力でもあるというのだろうか。俺は言われるがまま肩の力を抜き、口角を下げた。そんな俺を見るなりお館様は口を開いた。



「今回君を呼んだ件についてなんだけどね。実は最近五人の剣士達が鬼殺隊の最終戦別に受かったんだ。一人はしのぶが、もう一人は行冥が面倒を見ているから君には三人の様子を見に行ってもらいたい。本当は柱にお願いできることじゃないんだけどね。Aは人を見る力が強いから、頼むよ。」



「御意。」



今回の任務は鬼を斬ることよりも余程難しい。人と話すなんて一番疲れるのに。
そう思いながら俺はニコリと微笑んだ。



「今回の剣士達はAと歳が近いからね。友達になってくるといいよ。」



いつ死ぬかわからないこの鬼殺隊で友達など無に等しいのでは、と思ったが首を縦にふる。



「では、又ご報告に参ります。」



そう言って俺は一礼し家に帰った。
明日からとても忙しくなりそうだ。

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らずぴす(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月29日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!コメント励みになります! (2019年8月20日 6時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すごく続きが気になります。 (2019年8月20日 1時) (携帯から) (レス) id: 6b3eeca1de (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!! (2019年8月9日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年7月22日 21時

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