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24話 ページ25

「……太宰に歳の近い友人がいたなんて、驚いた。」



驚いてるのは俺の方なんだけどな……なんて心の中でツッコミを入れる。



聞けば織田作は孤児を拾っては助けてるらしいし、太宰曰く織田作はとても強い、1番怒らせちゃいけない。とか喋ってたくせに当の本人は殺しは向いていないとか言って下っ端で何でも屋みたいなことしてるって言うし。



とても不思議な人だ。太宰が好いている理由がよく分かったぞ俺は。



「俺も、太宰にの離れた友人がいるなんて思いもしなかったさ。」



ポーカーフェイスをなんとか保ち織田作に相槌を入れ、オレンジジュースを一口飲む。まだ俺は未成年なんで、いい子ぶっとく。警察とは顔見知りになりたくないしね。



「一度二人を合わせてみたいと思ってたの。どんな感じになるんだろう、ってね。」



太宰はグラスの氷を指でつつきながら楽しげに言う。
確かに織田作と俺は多少の価値観は会うかもしれない。多分。



「そうか。俺なんかよりももっと良い奴を紹介してやればよかったのに。」



織田作は真顔で言い切る。織田作ほど良い人は相当いないと思うが。



「僕は織田作を紹介したかったの。ほかの誰でもなく、ね。」



そう言って太宰はグラスを持上げた。すると織田作も太宰に合わせるようにグラス持つ。
俺も慌ててみんなに合わせる。きっと乾杯でもするのだろう。



「今日は何に乾杯するんだ?」



「そりゃもちろん。僕の友人達の出会いの記念に。」



「それは名案だな。」



三人は顔を見合わせクスリと笑う。ああ、この時間がとてつもなく幸せだ。織田作と太宰は立場なんて関係ない、他の者には見えない友情で繋がれているのだろう。



太宰が息を小さく吸い、グラスを少し自分の方に引いた。



「この素敵な出会いに乾杯」



カランと心地良い音が鳴った。

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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります! (2019年5月1日 15時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します!主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです!もう産まれてきてくれてありがとう!(?) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年4月19日 19時

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