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15話 ページ16

「あの爺さん癖強かったなあ」


大きな溜息をつき、一度通った路地をまた歩く。入歯……大丈夫だったかな。
なんて、頭に浮かぶのはあのじいさんの顔。思い出すだけで爆笑してしまいそうだ。



「や、つがれは……負けなど、しない。」



「ひゃはははは!こんなボロボロで勝てるとでも言うのか?こちとら十五人だぞ?諦めて降参しようぜ、やつがれちゃん?」



ニヤニヤしながら路地を歩いていると目の前に集団に襲われている、1人の少年を見つけた。
俺はすかさず角に隠れ、様子を伺う。あの大人数に……しかも手馴れだ。なんで怒らすようなことしちゃったのかなあ。平和に行こうぜ平和に。



「かはっ……」



少年は集団の一人に腹に蹴りを入れられ、吐血してしまった。



「おい、こんなことをするのはよくないと思うが……この少年が何かしたのか?」



俺は気づけば集団に声をかけていた。え、嘘でしょ。これ以上喋るとコミュ障が発揮されてしまう。



俺を見た瞬間男達は若干気圧されながら少年を攻撃するのをやめ、後ずさっていた。
しまった……覇気仕舞うの忘れてた。元王の覇気……俺が本気で怒った時は何も言わなくとも窓が割れてしまう程の覇気だったと言うのに。それを直に受けたから後ずさって当然か……



「は、はは……喧嘩は良くないと思うな〜」



「ひぃ!すみませんでした!!おい、行くぞお前ら……」



今度は笑顔で軽く接しただけのなのに恐れられてしまった。難しいな、人とのコミュニケーションは。



「おい大丈夫か……少、年……?」



俺は目を見開く。その少年が逃げていく集団を外套を操り全員殺したからだ。



「や……つ、がれは、負けなど、しな……」



ほとんど意識がなかったようで少年は集団を殺したあと無様に気絶した。



「とりあえず……理由を聞くのは治癒してからだな。」



俺は少年と血溜まりを見てそう呟いた。

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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新頑張ります! (2019年5月1日 15時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します!主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです!!更新頑張ってください!応援してます!! (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです! (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです!もう産まれてきてくれてありがとう!(?) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年4月19日 19時

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