馬鹿田高校の君たちへ４

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あ｢俺の手がどーしたってんだよー…｣

私は哲也のズボンから手を離し、まじまじと観察してみる

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達｢いつまでしら通す気だよ！｣

あ｢はぁ？何怒ってんだよ達也ー｣

麻｢お前ってさぁ…もしかしてー天然！？｣

あ｢まさか！｣

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生まれてこのかた、天然なんて一度も言われたことがない

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祥｢二人で何しようとしてたわけっ？｣

あ｢───何ってー…汗かいてるから着替えさせようと思ってただけですよ？下はー拭く必要ないし｣

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聡｢んだよー…そーゆーことかよー…｣

麻｢まじ？｣

あ｢まじ。(真顔)｣

誠｢はいはい撤収ー！｣

ユ｢Sorry渉！お騒がせしてー悪かったな！！｣

あ｢───いや｣

聡｢お大事になー哲也｣

哲｢ｹﾎｯ…あぁ、さんきゅー…｣

麻｢あ、これ｣

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麻耶が落ちていたﾋﾞﾆｰﾙ袋を拾い、私に手渡した

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中を覗くと、プリンやらヨーグルトやらがたくさん入っていた

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麻｢哲也、だいぶ辛そうだからさ…お大事にって後で伝えといて。｣

あ｢おう！さんきゅーな！！｣

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私がﾋﾞﾆｰﾙ袋を受けとると皆がぞろぞろと帰りだした

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達｢渉！｣

あ｢────？｣

達｢悪かった！何か俺、すんげぇ勘違いしててさ｣

あ｢いいっていいって！達也もお見舞いわざわざありがとな！｣

達｢哲也によろしく伝えといてくれよ｣

あ｢おう！｣

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そうしてあっという間に、台風は過ぎ去っていった

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